旅僧が海人の亡霊に会う夢幻能「松風」(世阿弥作)、お使いの途中に太郎冠者が脱線していく「木六駄」など能・狂言六篇。出家した刈萱道心と妻子の旅路を描く「かるかや」。遊女お初と手代徳兵衛の悲恋を綴った「曾根崎心中」と、油店の女房殺しをモダンに描いた「女殺油地獄」の近松二作。菅原道真と藤原時平の対立から、書道の奥義伝授や三つ子の忠義を叙情豊かに綴る「菅原伝授手習鑑」、義経弁慶の逃避行と平維盛、知盛らの壮大な復讐劇「義経千本桜」、赤穂四十七士の仇討ちを『太平記』の世界に移し替えた「仮名手本忠臣蔵」の浄瑠璃三大名作。すべて新訳・全訳を収録。
かつて駆け落ちをはかった男の身体を求めながら、娘への虐待を繰り返す妻。ストーカーに怯え、別れた恋人の部屋に飛び込むアラフォー独身女性。元夫からの養育費が途絶え、現実逃避を夢想する母親。妖僧に惑わされるイケメン修行僧…。人生の「果て」に直面し、夜の底で求め合う女と男の、切なく狂おしいまでの生と性を濃密に描きだす7つの物語。
日本のフルバック、ラグビー人生を語る。
市場調査で一般的に使われる定量的マーケティングは、しばしば偽物の消費者イメージを作り出す。たとえば「若い母親の料理は手抜きだらけ」「シニア層の散歩は健康目的」などだ。しかし、著者の開発した「生活日記調査」は、全く異なるリアルな消費者の姿を浮かび上がらせる。たった一人のサンプル調査が絶大な効果を挙げる画期的なマーケティング手法と、消費の大票田「団塊シニアと子育てママ」の真相を詳述。
この子の未来を応援しよう、と決めた子がわたしたちにはいた。オリンピック代表の彼女に期待し、夢を託したがー(第一話)。産む女を国家全体で支援する世界に住むスミレ。“志願母”の彼女は今日も国営のサロンへ通う(第二話)。どこかで誰かがあなたの味方。でもストレートには受けとれない、届かない、なぐさめや励まし…ビターで不思議な7つの世界。
十二歳。教室は、ときに戦場になる。痛くて切れそうで、ヒリヒリで、意味不明。でもーこれがいまの、そのままの、わたしたちだ。少女たちのむきだしの日々を描く、「第四回ポプラズッコケ文学新人賞」大賞受賞作品。
鹿児島→福岡→東京。17歳、少女の成長記録。HKT48宮脇咲良ファースト写真集。
人間くさいダメおじさん孔子に共感をおぼえるか、軽蔑するか!?『論語』を素直に読めば、ヘリクツと強がりと負け惜しみばかり並べる孔子のポンコツぶりはだれにでも読み取れるはずなのに、孔子は偉人と刷り込まれている人たちには、孔子の真の姿が見えなくなってしまってるらしい。長年にわたって染みこんだ政治思想や道徳観、歴史ファンタジーによって『論語』の解釈は歪められてきました。そのため多くの日本人が『論語』を誤読し、孔子の思想の本当の価値をも見失っています。残念でなりません。本書は“ありのままの孔子”の姿をお届けします。
恵比寿の繁華街の片隅にたたずむ「四季ーShiki-」。日本酒専門のこの点で供されるのは、客の好みに合わせたお酒と自慢の料理。仕事でへとへとの体には爽やかな爽酒でほっと一息、くたくたの心には薫り高い薫酒で心ゆくまでゆったりと。あなたの疲れた心と体に、ぴったりのお酒がここにあります。酒と肴と思い出と、人生に寄り添うこの店に、どうぞ癒やされにいらっしゃい。実在する日本酒が多数登場。読んだら飲みたくなる、日本酒レビューも収録。
ある時は沈毅なる老哲学者、ある時は知謀に長けた数学者、しかしその実体は宙を駆けるトラブルシューター、その名もマグナス・リドルフ!魑魅魍魎の異星人たちを相手に、白髪白鬚の老紳士マグナスの超思考が炸裂する痛快無比な宇宙ミステリシリーズがついに登場。ミステリからファンタジー、秘境探検に海洋冒険、さらにはハードSFまで、ヴァンスのヴァラエティに富んだ世界が堪能できる連作全10篇収録。
なぜ戦争が起き、なぜ紛争が絶えないのか!国家を悩ます地形的制約と歴史、宗教、人種、文化の複雑怪奇な背景!戦略的地政学の視点が問題の本質と危機の構造を明らかにする!
盗作疑惑が持ち上がる中、美人イラストレーターsacraが失踪した。彼女の幼馴染みでライターの朝倉は、クラスメイトや恩人、恋人などsacraに関わってきた人々にインタビューすることで彼女の真実に迫ろうと考える。盗作、経歴詐称、結婚詐欺など、息をするように繰り返した嘘の果てに姿を消したsacraは今、どこで何をしているのか。そして、彼女が本当に欲しかったものとはー?
学園祭当日、浅井ケイは春埼美空に想いを伝えた。だがその裏側で、再生した相麻菫と管理局対策室室長・浦地正宗それぞれの計画が絡み合いながら進行していた。翌日、ケイは相麻からの不可思議な指示を受け、その先々で能力の連続暴発事件に遭遇する。それは40年前に咲良田に能力が出現した「始まりの一年」から続く、この街が抱える矛盾と、目の前に迫った“咲良田の再生”に繋がっていた。最終章突入のシリーズ第6弾!
日がな一日サロンで惰眠を貪る日陽新聞社の記者、久馬。そんな彼も好奇心が疼けば記事を書く。傍に用意するのは、怪談奇談に妖怪本。彼が書く記事は全て妖怪にまつわるものなのだ。ある春の日、少女が新聞社へ乗り込んできた。彼女の名は香澄。久馬の記事が原因で、友人が奉公先を追い出されたのだという。冷たい対応の久馬に代わり香澄に声を掛けたのは、妖美な男・艶煙。曰く、むしろ妖怪記事は人助けになっており、友人は貞操の危機を免れたのだというが!?ぞわっとして、ほろりと出来る。怠惰な記者のあやかし謎解き譚。
能力の存在を忘れ去るよう、記憶の改変が行われた咲良田。そこにいたのは浅井ケイを知らない春埼美空と、自身の死を忘れた相麻菫だった。だが相麻の計画により、ケイはもう一度「リセット」する術を手にしていた。より正しい未来のために、ケイは、自分自身の理想を捨て去らないがゆえに能力を否定する、管理局員・浦地正宗との最後の「交渉」に臨む。昨日を忘れない少年が明日を祈り続ける物語、シリーズ感動のフィナーレ!
古代から日本にいらっしゃる山の神様とお話してきました!ご加護をいただく作法とコツを公開!全国16の山で出会った神様の教え。