桜蔵は、祖父の墓参りのため、霊園行きのバスに乗った。車中、森の話をする男がいた。その声に気をとられていたとき、バスが交通事故を起こした。はずみで、車内に白い骨片が散らばった。骨箱を抱えた人がいたのだ。さらに、シラトリヨハンなどと疑わしい名乗りをする若者も乗りあわせている。その日のできごとは、やがて祖父の遺品だった茶〓の謎へとつながり、桜蔵はみずからのルーツを辿る異界めぐりの旅をはじめるのだった。
冷たくても夫の手で、もう一度だけ頭をなでてほしい…。お母さんを、いつものいいにおいにして見送りたい…。小さな“なきがら”に、パパとママが最後にしてあげたこと。ベテラン納棺師が涙した宝石のような実話集。家族の「お別れ」の物語。4000人以上を見送った今、伝えたいことー。
2020年 9月にリリースされた 3rd アルバム「おいしいパスタがあると聞いて」以来、
約 2年振りとなるオリジナルアルバム 「瞳へ落ちるよレコード」の発売が決定!
ABEMA「恋とオオカミには騙されない」主題歌『桜が降る夜は』、日本テレビ 土曜ドラマ「コントが始まる」主題歌『愛を知るまでは』、
TBS 系 火曜ドラマ「婚姻届に判を捺しただけですが」主題歌『ハート』、NHK「あいみょん 18 祭」テーマソング『双葉』、
そしてカンテレ・フジテレビ系月 10ドラマ「恋なんて、本気でやってどうするの?」主題歌『初恋が泣いている』に加え、
新曲が 7曲収録された計 13曲のアルバム!
就活の荒波を経て、食品卸会社に入社した酒匂ミチル。取引先にウケがよさそうな名前だという安直な理由で、酒類販売二課に配属されてしまったが、実は下戸…。仕事のためと、勧められたお酒を必死に飲むが、どうしてもアルコールに馴染めず、友人との飲み会も楽しめない。孤独と疲れを感じていたある日、担当店の中に、極端に注文が少ないバーがあることに気づき…?
人間関係につまづいたイチコ、家事・仕事・育児に追われるモネ、最愛のパートナーとの別離を経験したケイ。彼女たちを照らす光とはー。直木賞作家×人気写真家。家庭、仕事、育児、人間関係…悩み迷いながら今日を生きるあなたへ贈る、初のフォトストーリー。
「書く」ことと、印刷およびエレクトロニクスの技術が、ひとびとの精神、文学、社会のうえにどのように影響を及ぼすか。本書は、文学と思考のなかにごく最近まで重く沈澱していた声の名残りをあとづけ、知的興奮をさそう新しい発見をとりあげる。その発見は、ホメロスの詩や現代のアフリカの叙事詩、およびその他の世界中の口承文芸に関するわれわれの理解を書き改め、哲学的、科学的な抽象思考の発生に関する新しい洞察を与えてくれる。
エピソード満載!誰でも気軽に読めるおもしろさ。無味乾燥な化合物の列挙、表面的な知識の羅列を避け、なぜその元素がそういう性質をもつのか、なぜそのような用途に使われるのかを、やさしく、深く掘り下げて解説。生命と元素の関わりというこれまでにない視点を加え、銅、亜鉛、マンガン、クロム、コバルト、モリブデンなど、謎につつまれた生体内微量元素の働きについて最新知見を紹介。また、ヒ素、水銀、カドミウムなどはなぜ毒となるのか、プラチナや金になぜ抗ガン作用があるのかなど、一歩踏み込んでその分子レベルでのメカニズムも解説。
欲望の果てに「お産」があった。買物にも、旅行にも、恋愛にも飽きた人気漫画家(36歳)が選んだ道。それは「自宅出産」だった。
ヤリ友は沢山いるけど、彼女いない歴二十年の亜紗美は、熱帯魚同士を闘わせることで寂しさを紛らわせている。インテリアショップで出会った男に一目惚れするが、彼は「彼女持ち」だった(「Rainbow Fish」より)。一番好きな人と結ばれないから、好きでもない人と寝てしまう。切ない悩みを抱えた男女三人が登場する、著者初の書き下ろし連作小説集。