素粒子物理学は今、さらなる飛躍を求めて模索の段階にある。本書では、高エネルギー物理学フロンティアの最先端の研究テーマの中から、標準理論を超える新現象探索の試みを集中的にとりあげ解説を試みた。
この腹の中に、何かがいるのである。大便以外の何かがいる…!テスターによるショーゲキの妊娠発覚、どん底でバカバカしいギャグを考えてた悪阻期、悪魔の封印石のような強情な便との壮絶な戦い、と、期待にたがわぬスッタモンダの十月十日。そして、とうとう生まれたよ。あたしゃ、おかあさんになっちゃったよ。そう、まる子も人間、人間も宇宙の生命体、そういうふうにできている、のです。
やさいのなかまは、みんな自転車にのって、広場であそんでいます。ピーマンマンは、のれません。「いいな、いいな、のれたらいいな」と、しょんぼり歩いていたら、ドクター・ダマカスが声をかけた。「むりしちゃだめ、がんばっちゃだめ。ゆうきも、げんきもだしたらだめ」といって、ピーマンマンのゆうきのもとをすいとって、ドリンクにしようとします。-そこで、やさいたちにはげまされ、ピーマンマンは…?!大好評の「ピーマンマン」シリーズ第4作。
キングドンーウォード(1885-1958)は、チベット奥地、ビルマ北部等における調査探検の中で、英国の寒冷な気候に耐える植物を数多く採集した。サクラソウやシャクナゲ、愛好家の心をとらえてやまない青いケシ、そして茶、棺の木などの様々なエピソードを記す。
「流体工学」が対象とする流れ現象は拡大し、流れに関連した工学問題も多岐に及ぶようになったこととは裏腹に、大学や高専で実施される流体関連の科目数は、カリキュラムの編成上、年々減少傾向にある。そこで“水力学”を学んだ諸君の次のステップとしての初等流体力学への入門書となることを期待して、本書では完全流体、粘性流体、圧縮性流体を取り上げ、流れの局所的な挙動の基本的理解と理論的に展開する上で必要となる解析法の基礎知識に主眼を置いた構成としている。したがって、細分化しつつある「流体工学」の流れ現象そのものおよびその解析法の理解を深化させるためには、さらに進んだ専門書を読まれることを望む。本書は、読者諸君の流体工学に対する学問的意欲に十分対応できるべき基礎知識と能力を与えてくれるものである。
本書は新薬承認申請のための臨床試験(治験)の管理とその統計解析について、豊富な知識と長年にわたる経験を有する優れた統計学者のチームにより執筆された他に類をみない卓越した治験の入門書である。
本書はこれから金融工学を学ぼうとする経済学部や理工系学部の学生、および実際に金融業務に携わっている実務家を対象とした金利デリバティブ評価の入門書である。
本書では、鋳造、塑性加工、溶接について、基本的な加工原理、加工の特徴、加工上の問題点とその対策など、基礎的な面に重点をおいているが、最新の技術についても簡単にふれる。そのほか、熱処理の概要についても述べる。
人間の欲望と一致するある神話的な到達点を自らの手で目ざし、現代文化の基礎として複合的な超過密文化を生み出した都市マンハッタン。理論のユートピア=摩天楼、理想主義の断片=ロックフェラー・センター、予想外の突然変異=ラジオシティ・ミュージックホール…。地表上をグリッドに仕切り数々の建築物を打ち立てたこの都市の誕生・成立・発展の過程、さらにその可能性と限界を、多くの貴重図版とともにエキサイティングに描き出す。現代建築の巨人による伝説の書、待望の文庫化。この書を読まずして、現代建築を語るなかれ。
わが国における身近な自然環境とは、決して原生的なものを意味するものではなく、何千年間かにわたって耕作されてきた水田とその周辺を意味するものである。しかしながらこのような環境での生物は種・個体ともにきわめて豊富であり、いわゆる共存的環境の典型をなすものであった。それは、各種生物のハビタットとしての複雑な自然の構造が最近まで最小限の変化しか蒙ってこなかったことに加えて、人間によって作りだされたあらゆる構造物が、自然材の手づくり的なものであり、むしろ野生生物のかくれがや巣づくりの場を提供してきたことによるものである。一方海域においても、複雑な海岸線を持ち、多様な生態学的意味を持つ環境構造が最近まで保たれたことによって、沿岸生物相はきわめて豊かな内容を持つものであった。これらの基本的要素が、いかに急速にいかに徹底的に破壊されてきたかについては今ここに改めて記すまでもないであろう。本書はそれらの原状における生態学的意味、つまり各種生物のハビタットとしての役割について述べるとともに、人間の手によって失われたそれらをいかにして復元するか、あるいは人工物によって代替させるかについて述べたものである。
本書が対象とする東南アジア大陸部には、現在、ミャンマー連邦、タイ王国、ラオス人民民主共和国、カンボジア王国、ベトナム社会主義共和国という五つの国民国家が存在している。このうちタイを除く四カ国は、いずれも1945年の太平洋戦争終結以後に、さまざまな経緯をへて植民地からの独立を達成し、国民国家として出発した。独立後の歴史はまだ半世紀をようやくこえた新しい国々ではあるが、いずれも独立に先立つ長い前史をもっている。これらの国々の個別の歴史を、近代国家の国境をこえた東南アジアという、より広い文脈のなかに位置づけながら、大陸部全体が歩んできた歴史の道筋を、整合的に語るのが本書の目的である。