日々のもやもや、困りごと、迷い客の目の前にふと現れる「魔女の魔法雑貨店 黒猫屋」。弦巻淑子さんは、この街で噂の魔女で、黒猫屋の店主でもある。「魔女の魔法ありますー」そんな店の看板から猫は、今日も迷い客と魔女の起こすささやかな奇跡を見守っていてー!?ほんの少し疑いながらも、不思議と心が解きほぐされてゆくー。あったか小さな奇跡の物語!
事故により、乙女ゲームの悪役令嬢カミーユの体に入り込んでしまった女子高生の愛美。自分が破滅するという未来を回避した彼女は、婚約者や主と共に楽しい学園生活を送っていた。しかし、そんなカミーユ達の変化を苦々しく思う存在が…。それは、乙女ゲームのヒロイン。なんと彼女は、本来のシナリオに軌道修正するため革命を起こそうとしていた。その上、カミーユと婚約者を引き裂こうとしてー。転生悪役令嬢ファンタジー、文庫だけの書き下ろし番外編も収録!
「会いたかったひとに会える奇跡」があるなら、あなたは誰に会いたいですか?小さな町の書店と、そこに関わる優しいひとびとの姿を描く、本屋大賞ノミネート『桜風堂ものがたり』最新作!
美しくさききそう新境川堤の「百十郎桜」。昭和の初め、そこに千本の桜を植えた、旅役者・百十郎の平和への願いとはー。
「好きって、そんな事をいきなり言われたって!」鵬玄から突然告白され、混乱中の白桜。そんな時に命じられたのは、大学寮のライバル校に潜入しての秘密捜査。帝の改革に反対する組織を突き止めるために朱咒と調査を始めるが、白桜の不在を知った青丞と鵬玄までやってきて、再び3人部屋の危機到来!!しかも、いつもは冷静沈着な青丞の様子が、なんだか変で…?ついにあの2人の直接対決がスタート!?大騒動の第7巻!
横川の流れを見下ろす船宿に居候する、ぼんやり顔の侍ー幸四郎は、昼間から酒を飲み、だらだらと日々を遊び暮らす謎の浪人。働こうとはしないものの、金に困っているようには見えず、気品漂う身なりも立派。しかも剣の腕が立ち、明晰な頭脳を持っていた。じつはこの幸四郎、ある藩の大名、つまりはれっきとしたお殿さまなのである。己の正体を隠し、庶民の暮らしを楽しむ幸四郎であったが、その非凡な才に気づいた目明かしの貫太郎や掏摸のおりんに、市井で起きたさまざまな難事件の探索を頼まれてしまう。お供の浜吉や許嫁の千佳姫とともに、幸四郎は、奇想天外な策と目にもとまらぬ剣さばきで、庶民を泣かす悪党どもを退治していく。
幕府の小役人が三人、いずれも篭手を落とされて斬殺された。同心の八尾半四郎から話を聞いた浅間三左衛門には、犯人の心当たりがあった。自分を兄・弓削琢馬の仇と狙う冬馬である。主君警護の立場上、朋輩だった琢馬を斬った自責の念から脱藩した三左衛門、その過去の縁に桜花が降りそそぐ。書き下ろし長編時代小説好評第7弾。
自然写真家・鈴木一雄の、取材15年以上におよぶ桜の集大成。百年に一度の満開の桜に大雪の光景、利尻山中腹に自生する千島桜など、九州から北海道まで全国各地の桜83点が収録されています。