痴呆症の特徴はその徴候、症状、障害の多様性である。それぞれの人格と個性とをもって社会的に活躍していた人が疾患のために呈する症状は多種多彩である。患者の個性と人となりとを踏まえた上での多種多彩な行動異常を共通の基盤に立って理解することが求められている。このような困難な課題に対してこれからも様々のアプローチからの研究がなされていくものと思われるが、看護の場にあっては、痴呆症の患者個人に固有の問題を個別的に解決していく努力が必要である。痴呆症の患者とその家族にとってどのような対応が最適であるかを理解するために、本書を紐解いていただき、臨床の場において活用してもらいたい。
本書では、実際の検査の方法、CT所見の正しい読影に当って必要な正常解剖の知識、ならびに各種の疾患における異常所見について解説を加えてある。特に肺癌、縦隔腫瘤、肺野びまん性疾患などに見られる所見に重点を置いた。
MRIの原理・撮像法、CT画像とは違う検査・読影上の留意点など、2色の図版も交えて冒頭に整理。1.5T超電導装置による画像を中心とした鮮明な症例写真の供覧により、消化器、泌尿器、女性生殖器など腹部領域における現時点でのMRIの適応を余すところなく詳説。本格的診断テキスト。
断層像の全体を客観的に示すCT像で超音波像を理解する。ダイナミックに断層像を追うことのできる超音波像で、水平断のみのCT像を立体的に捉え直す。主に超音波診断に従事している実地医家、超音波検査技師と、超音波診断の経験に乏しい放射線科医師、放射線技師の両方の立場の方々に、よくわかる画像診断の手引書。
本書の構成は総論としての「心臓核医学検査の基礎」や、各論としての「心筋血流」、「心筋代謝」などの項目に加え、この数年間における心臓核医学の基礎、臨床両方に渡る進歩を取り入れ、さらに新しい医療体系のなかにおける心臓核医学検査の位置づけや役割についての項目も追加した。したがって、本書は心臓核医学の基本手技から最近の応用に至るまで、簡潔にして明解にまとめられており、心臓核医学検査法に直接携わる医師のみならず核医学や循環器病学を専攻する医師にとって有益な書物となっている。
本書は、メジカルビュー社より継続的に刊行されている“目でみる循環器病シリーズ”の一部であり、できるだけ多くの図表を挿入して、読みやすく理解しやすいものとするとの基本方針は変えていない。したがって、これから初めてペースメーカー植込み術を行おうとする初心者にも十分理解してもらえよう。また、執筆者はそれぞれの分野における第一人者であるから、経験豊かな循環器医の期待にも応えられるものと自負している。
心臓カテーテルは、循環器内科学、循環器小児科学、心臓外科学の発展に寄与してきた。今日では心疾患の検査の中枢をなすものであり、インターベンションの登場により、その流れは大きく変わったが、基本にあるものは変わっていない。本書の内容は技術的なコツを中心としたものであり、改訂版は、内容が濃くなり利用しやすくなっている。
本書は、最新の知見を取り入れて各種検査の臨床的意義を解説するとともに、新しい視点から消化器疾患の病態生理と検査成績を関連づけ、表や図、写真を多く取り入れて、消化器疾患の診断に必要な検査の進めかたと検査値のみかたを記述したものである。