はるかな時の彼方からよみがえる、灰青色の瞳。洋風娼館のマダム、亡命のロシア貴族、悪魔主義の文豪。大正10年、横浜本牧。謎はステンドグラスのように、妖しくきらめいてー。推理特別書下ろし。
TVレポーター山名めぐみはこの取材の直後、絞殺された。ビデオに撮られたBMWに乗る男の正体は?一方、金沢八景・称名寺の裏山では、会社員浜路恵一が毒殺されていた。遺された大きなゴム紐は何?「外人墓地から北へ百歩」のメモの意味は?横浜テレビ藤本紅子、被害者の遺児浜路子智子とともに二つの殺人事件の接点を探る名探偵浅見光彦は外人墓地を訪れるが、そこには…。横浜を舞台にした童謡「赤い靴」と「青い眼の人形」に隠された秘密。横浜のエキゾチシズと謎とを交差させた旅情ミステリーの白眉、書下ろし第9弾。
雨ニモマケズ、風ニモマケズ、素晴ラシキ建物ヲ求メテ我等ハ行ク。東京駅・目黒雅叙園・松本関智学校・築地本願寺・東京拘置所・上海サッスーン邸・大浦天主堂・三田演説館・万平ホテル・那須の別荘群…。建築学者のペンと建築写真家のカメラは、海を越え、空を飛び、建築と人の物語を探し出す。カラー写真満載。
警察庁遊撃捜査係・宮之原昌幸警部は旧知の横浜新報社会部長・今西から、女子大生蒸発事件を電話で知らされた。かつての勤務地横浜を訪れた宮之原は、事件の経緯を聞いた後、懐かしい場所の広告代理店新栄社へ足を運んだ。社長を息子の敏明に譲った近野と蒸発事件に関係のありそうな蝋山理代にそこで会い、近野からは殺人事件にまで至った無尽講倒産騒ぎを聞かされた。それは一、二件にととまらず、事件のウラには妖艶な謎の美女・陳桃麗が存在しいるらしかった。横浜の海岸、中華街、外人墓地、元町などを背景に、被雑に絡み合った連続殺人事件を、宮之原は着実に解決していく!-旅情ミステリー。
ユナイテッド・クラブの支配人が急死した。使われた武器はどうやら砒素らしい。年若き妻へ深まる疑惑。女家庭教師の謎の行動。そして「黒衣の女」の影が…。周りを日本人の海に取り囲まれた巨大な密室・横浜外人居留地で起った夫殺し事件。裁判は次々と意外な展開を見せてゆく。アーネスト・サトウやベルツ博士までも巻き込んだ夫殺し事件ー明治29年の横浜外人居留地を震撼させたこの英国領事裁判の模様を克明に再現して人間心理の暗黒に迫ったミステリー・ノンフィクション。
日本の住宅やその町並みは、それぞれの地域によって様々な特色をもち、気候、風土、伝統、産業などと人間とのコミュニティな町づくりが求められています。いま、木造住宅の伝統的な姿を失いつつあるなか、固有の調査を続けてきた著者が、このノウハウをまとめています。部品化木造住宅、地域型住宅、職人ネットワークの提案などの具体的な構想は、これから取り組もうとする設計者、また消費者にも、示唆を与え、設計事例・施工事例を付しビジュアルにまとめた本書は、実務者にとって大きな手助けとなるでしょう。
夢の中に出てきた妖魔が、ついに現れた。耳をつんざく吠え声を発したかとおもうと、炎を吐いて鉄の扉を溶かし、跳びかかって人間をかみくだく。妖魔キマイラ!そのキマイラが、おシマのかわいがってる美少女のミクモにのりうつってたなんて!あたし、北村千代子と、おシマ(有栖川志真)、エディ(高島光)は、ミクモに、きびしく悲しい秘密があることを知り、キマイラを狂暴にさせた人間をつきとめます。応援してね。
第二の指輪のかくし場所がわかった。有名な建物の上よ!わたしチョコとエディ、おシマの三人が真夜中にかけつけると、そこには、指輪を横取りしようと待ちうける、水魔ブロケルと水ドラゴンが。しかも、炎の妖魔アインの乗り移った桜木大和までが現れた。第二の指輪を手に入れれば、妖魔をおさえる力が強力なものになるけど、妖魔に奪われたら、もう、あたしたちの力では、妖魔を倒せない。指輪よ、あたしを助けて。
都市計画は、デザインは何をなしうるのか。斯界の論客32人が、建築、都市、文化をめぐり、都市のデザインの現状と未来を語る。
北海道で獣医の勉強をしている、あたしのご自慢のお兄ちゃんが、とつぜん帰ってきた。その直後から、異様な出来事が起こりはじめる。ある朝、姿を消したお兄ちゃんを探していると、たちこめた霧の中に石になった女の人を発見。さらに、車の中で石化している人も。そして、まわりに漂う“魔”の空気。けど、強い妖気のむことには、お兄ちゃんと一頭の犬…。新しい妖魔はどこに?そして、妖魔をあやつる者は、いったい誰なの?
新しい横浜のお勧め味処100余店を紹介。お酒の店、材料店も訪ねる。
美しく、きれいになりたい-。そんな少女たちの願いをかなえてくれるはずの、エステティックサロン“チャイナ・ビューティー”。ところが、そこへ通う少女たちの様子がおかしい。微かに感じる妖魔の気…。女実業家、朱美鈴の企らみとは、いったい何なのか?そしてヤマトまでが、少女たちをどうしようというのか。あたしは、エディたちとともに、敵地“チャイナ・ビューティー”へと乗り込んだ…。
聖シルク学園は、朱一族のものとなった。そこでチョコたちを待ち受けていたものは、“転入生”として各クラスに配置された朱の手先と、相次ぐ災難…。一族の復讐は、まだ終わっていなかったのだ。そして第四の指輪を手にするのは、チョコたちなのか、それとも…。すべては、運命の日“聖シルク学園祭”にあった。学園祭のメイン・イベント。『ミス山手コンテスト』で何かが起きる。
日本を代表するプロチーム、横浜マリノスを生んだ日産サッカースクールのジュニア指導法と練習法を、マリノス選手の連続写真と122種のトレーニングで完全解説。
横浜港から出航した豪華客船、セント・ヴァレンタイン号が妖魔に襲われた。エドワードの血をひく光を捕え、生け贄とするために…。高島家の特性を、すべて備えて生まれたとはいえ、わずか五歳の光に、どうやって妖魔が倒せようか…。魔道士・光の誕生から、チョコたちとの出会いまで、“神秘のベール”に包まれていた、エディの過去の物語が、今ここに明かされる。
チョコの兄・圭樹が、バイオテクノロジーの研究所をもつ『朱文亀記念病院』を見学するために、留学生の金麗を連れて横浜へ帰ってきた。しかし、そこは朱一族がらみの病院。監禁されているヤマトを救出し、兄の身を守ろうと潜入したチョコたちは、人造人間をつくりだす実験を目撃してしまう。さらに、金麗と、第三の指輪を持つ睦美に似た女性が、壁の中へ消えていく…。朱一族との戦いが、ふたたび始まった。