本書は、ほとんど毎日新幹線を利用する著者が、特にその中でも利用回数が多い東海道新幹線の車内でひらめいたこと、あるいは車内や車窓で発見したことを中心にまとめた。また出張などで利用された時に役立ちそうな新幹線乗りこなし術もふんだんに盛り込んでいる。
旧知の新聞記者・今西の依頼により、“神隠し”と騒がれる女子大生蒸発事件を追って、警察庁の宮之原警部は、横浜を訪れた。今西の情報に従い、かつて世話になった広告会社の近野を訪問すると、そこの女子社員が、例の女子大生の友人だと判明。さらに宮之原は、近野から事件の鍵と思われる、最近地元で起きたトラブルを聞き出す。だがその晩、近野が急死し、事件は意外な方向へ…。宮之原が思い出の地で活躍する傑作ミステリー。
本書ではなぜ日米経済紛争が発生するのか、いかなる政治構造の中で経済問題が政治化するのか、米国側の対外経済政策の決定過程、複雑な通商法規がどう絡んでくるのか、米国の国家安全保障がいかに貿易に関係しているかを分析する。
本書は9世紀以来の独仏抗争の歴史を、主にフランスの外交政策の視角から考察したものである。
「人の移動」と「文化の創造・再編」。民族と宗教の問題は、移民社会において鮮鋭に立ち現れる。その構造と諸相を現場から分析した期待の論集。
「高齢社会」を視野に入れ、「地域経済」の自立を意識した全国各地の工業団地、工業試験所、サイエンスパーク、産業振興センターなどの産業支援施設の新たな局面を分析し、その取組みと課題を究明。
本書は、通算65年にわたって書き残した膨大な量の日記のほか、新発見の「サトウ旧蔵写真アルバム」や日本の家族への手紙などを駆使して、サトウが見た明治維新を再現し、波瀾に富んだその生涯を明らかにする。
私鉄史の第一人者といわれる著者の「私鉄」への愛の告白。
ハマっ子の著者が地元横浜の街の風景を綴ったショート・ストーリー集。関内・桜木町・野毛・山手、そして中華街、元町、山下公園…異国情緒あふれる港町“ヨコハマ”。そのベイサイドに生きる人びとと、それを見つめ続けてきた歴史ある建築物などをめぐる珠玉のヒストリー。新鮮でありながらどこか懐かしい、そんなヨコハマの風景を「47景」ほどエスコートします。
銀座を通る予定だった東海道本線、山手線は「やまのてせん」か「やまてせん」か?、都電の中でなぜ荒川線だけが残ったのか…エピソードでわかる「東京の鉄道」の過去から近未来まで。
満天下沸かせた大物相場師群像…。
全国各地でみられる、未開業のまま放置されていた鉄道の高架橋などの設備や用地。実はこれらは眠れる資源であり、活用する方法はまだまだある。そのままにしておくには惜しいものばかりなのだ!本書は、着工が決まった北海道新幹線から、都市部や地方の幻の路線まで、現地取材をふまえ、高速車両・狭軌新幹線・カートレイン線など、著者独特の発想でその再生方策を提示する。
1994〜2003芦奈野ひとし、初の画集。デビュー以来のイラスト85点のほか、インタビューやラフ画などを収録。ページをめくれば夕凪の時代へ行ける、アルファさんに会える、ファン待望の一冊。
ダイビング・メッセージから、ダイイング・マッサージまで。密室のマンションから、定番・雪の密室まで…。警視庁からなぜか神奈川県警に出向になった自称・敏腕刑事、半任優里と、つぶらな瞳にショートヘアのおとぼけ刑事、南登野洋子の前に次々現れる不可解で突飛な事件。中華飯店・酩淡亭に住む、なんと117歳の論語研究家・明丹廷が血を吐きながらも(!?)謎を解く。