本書は、横浜を中心として神奈川県に現存する戦前までに創建された建物90棟に関する建築的・歴史的・随想的記述である。
都市計画は、デザインは何をなしうるのか。斯界の論客32人が、建築、都市、文化をめぐり、都市のデザインの現状と未来を語る。
本格的な「都市の時代」をむかえようとしているいま、どのような都市を、どのようにつくりだしていくのか。横浜市職員として、都市計画、都市再開発に携わり、『みなとみらい21』の計画づくりに参画した著者が説く現場からの実践的都市論。
人間行為学の基礎的地平から市場、通貨、景気などの経済的命題を捉え直し、計画経済、国家による市場干渉の誤りを解明、自由主義思想の金字塔となったミーゼスの代表作。
日本の有名市場を北から南まで歩いて集めた情報を満載した市場のショッピング・ガイドブック。新鮮な野菜、くだもの、魚介類はもちろん、故郷の味・郷土料理の材料になる珍しい食品や食べ方も紹介。笑顔で迎えてくれる朝市のおばちゃんや威勢のよい魚市場のおにいさん。市場を通してたくましく生きる人たちの顔も見えてくる。
明治8年、商店が軒を連ねる横浜弁天通りを訪れたフランス海軍の青年士官マルセルは、そこで出会った古美術商の娘で“弁天の花”と呼ばれる16歳のおはなさんと恋におちる。マルセルの親友である著者も、おはなさんやその家族と親交を深めていくが、そうしたなかで、日本の風習や伝説、事件や娯楽、さらには女性観が公平な視点で語られ、それらが、東京・日光・横浜・箱根・京都・長崎などでの見聞とあいまってストーリに奥行きを与えていく。本書は、単なる純愛物語ではなく、日仏両国間の“初恋”を事実にもとづいて描いたものとして注目される。
宅地並み課税や都市農業・農地問題が再燃しているなかで、改正生産緑地法のいう「都市における農地等の保全」をどう実現していくのか。都市農業問題の軌跡を整理しながら、自治体や協同組合などの「農のあるまちづくり」への取り組みを紹介・分析し、新たな計画的都市農業の創造にむけて、その政策課題を追求する。
海が明るい。シーサイド・ドライブ&ウォークに行きたくなる。エキゾチック横浜では、港が育てた外国料理や中華街で、食、食また食。それにファッションを追求。鎌倉で古都の味・民芸、四季の花を求めて散歩。ドライブに列車の旅に、宿・味・遊びの情報満載。
横浜の港の見える丘公園で、エリート社員・久保木が絞殺された。県警の薬師寺は、久保木のライバルに着目するが、彼には第三者によるアリバイが。数日後、長崎での久保木の葬儀前夜、第二の殺人が起きた。苦悩する薬師寺は、妹の友人・美緒とその恋人・壮に相談、新たな視点から事件に取り組むが、そこにも時間の壁が立ちはだかっていた。アリバイ崩しの本格推理。
北海道で獣医の勉強をしている、あたしのご自慢のお兄ちゃんが、とつぜん帰ってきた。その直後から、異様な出来事が起こりはじめる。ある朝、姿を消したお兄ちゃんを探していると、たちこめた霧の中に石になった女の人を発見。さらに、車の中で石化している人も。そして、まわりに漂う“魔”の空気。けど、強い妖気のむことには、お兄ちゃんと一頭の犬…。新しい妖魔はどこに?そして、妖魔をあやつる者は、いったい誰なの?