謎の密告電話を受けた神奈川県警の二階堂警部は、横浜山手の〈異人館〉で、シャンデリアから吊り下げられた男の全裸死体を発見。遺された日記から、容疑は被害者の愛人に。だが彼女は、犯行時、二階堂の妻・日美子とともに、横浜港停泊中のQE2号に乗船していた。鉄壁のアリバイに挑む日美子と二階堂の推理は。
潮風の薫る美しい港町。失踪した父親を探す娘が巻き込まれた惨劇は、この町の、不気味なもう一つの顔を発いた。頽廃に酔う高級娼館、本牧に君臨する悪魔主義の大作家、灰青色(秘色)の瞳の娘を奪い合う、凄絶な男たちの死闘…。夢と毒に彩られた、大正期の横浜を舞台に、世界史の謎を描く、傑作推理長編。
生命の残火を燃やして復讐するほとばしる愛ゆえの凄絶な執念。運命にもてあそばれる『第一級殺人悲劇』
JRや私鉄がしのぎを削りあう全国各地の競合路線。過去の対抗史をふまえて、各社各線区のサービス(ダイヤ・運賃・車両etc.)を利用者の立場で比較検証し、将来あるべき姿を考察。
生徒が主役、教師は脇役。「もっと早くからこんな授業をやってほしかった」と生徒に言わしめた、市立高校70人の教師たちによる6年間の授業実践記録。
新しい横浜のお勧め味処100余店を紹介。お酒の店、材料店も訪ねる。
美しく、きれいになりたい-。そんな少女たちの願いをかなえてくれるはずの、エステティックサロン“チャイナ・ビューティー”。ところが、そこへ通う少女たちの様子がおかしい。微かに感じる妖魔の気…。女実業家、朱美鈴の企らみとは、いったい何なのか?そしてヤマトまでが、少女たちをどうしようというのか。あたしは、エディたちとともに、敵地“チャイナ・ビューティー”へと乗り込んだ…。
十九世紀中葉、三年半の年月を費やして世界の海を巡り、当時まったく未知の領域であった深海を探って、近代海洋学の礎を築いたイギリスの科学探検船、チャレンジャー号。この探検によって、海全体の様相が白日のもとにさらされ、地球の自然を知るという人類史的営みの上でも大きな意義をもたらした。本書は、大海原に乗り出した乗組員と自然との闘いを通し、彼らが情熱を注いで解明しようとした海とそこに棲む生物の世界を活写する。
作家・評論家・学者ら多彩な執筆者が、横浜や神奈川などに寄せる思いをつづった53編を月刊紙「有鄰」から再録。
炭田の歴史・農学校・風車の利用・工作機械の発達・電気、電力技術の変遷・橋梁・織物、製紙の技術史・煉瓦焼成・製鉄等々。現在、開発の前に消えようとしている、日本の黎明期の技術を、詳細に記録した。日本の産業史を知るのに必読の書。
不在地主が謝礼を要求。道路がない公図。登記所が転記ミス。私道が不動産会社の抵当に、などなど、多くの難問を「正邪の論理」で解決し、わが町を美しく蘇らせた報告書。
「生活に生きて働く知識とは何か」「生活と学校との統合とは」-。J.デューイのlearning by doingに象徴される問題解決の立場にたって、子どもが社会生活において意欲的・総合的に問題解決する地域性豊かな単元学習(1〜6学年)を展開した横浜市立日枝小学校の実践記録を豊富な図版、写真をまじえ克明に紹介。