睦美の指輪の行方を追い、チョコが訪れたのは、“狂花”と名乗る中国人の家であった。あやしいまでに美しく、花の咲き乱れる庭。そこで、彼が紹介してくれた娘の紅華。彼女の左手には、なんと、青く光る指輪が…。そう、あの、美鈴のクローンではないか。狂花氏とは、いったい何者なのか?そして、“魔女”の顕現が迫っているいま、チョコは指輪を手にすることができるのか…?時間はなかった。ヤマトの命と同様に…。
横浜から高知へ、鉄道警察隊江戸川警部の推理行が続く。妻が殺された夫と夫が殺された妻、事件の真相を探るための旅に出た二人の行手に待っていたものは。
ヒット商品、人気のテーマパーク、不発のキャンペーン…。事例で探った「成功の法則」と「失敗の原因」。
半年で効果が出る「運動」「休息」「食事」の生活療法。20年にわたり著者自身の体で実証。日常できる健康法のポイントをわかりやすく公開。
警察庁鉄道警察隊の江戸川匡太郎警部の恋人・小夜香が過激派セクトに誘拐された。自ら囮となった江戸川のもとに「グッドバイ」という小夜香の謎の暗号文が届く。しばらくして、小夜香は突然、不可解に解放された。しかし、それが殺人事件の発端となった!江戸川警部の眼前で、恋人の誘拐犯が何者かに殺されたのだ。
“悪”の黒田絹子が乗り移った、クローン美鈴を倒すには、もう一人の指輪の乙女を捜し出す以外になかった。佐竹麻由-彼女の、包帯に隠された左手には、もしかしたら…。果たして、四番めの指輪の乙女なのか。絹子が、文豹が、指輪を狙っている。チョコ、早く指輪を手にしないと、あたしたちのヨコハマが危ない。ついに、指輪の封印は解かれた…。
幕末から明治半ばまでの横浜は、まさに貿易商人の活躍する舞台であり、なかでも、激しい盛衰を生き抜いた少数の生糸売込商は、短期間に莫大な富を築いた。また、彼らは生糸、茶、海産物などの営業品目ごとにグループを構成し、不平等条約のもとで居留外国商人と取引した。本書は、生糸売込商の原善三郎や茂木惣兵衛をはじめ、製茶売込商の大谷嘉兵衛ら七人の商人を取り上げ、明治・大正期の横浜の政治や文化に大きな役割を果たした彼らの生涯を、さまざまな角度から描き出し、“横浜商人”とその基盤となった港都横浜の具体像をも追求した意欲的な評伝集である。
交通博物館や門司港駅舎など貴重な鉄道史料を全国に訪ね、解説・逸話を。
国際的に著名な郵趣コレクターで日仏郵便史の研究と収集をライフワークとする著者が、郵便史という切り口から、近代日本の発足と日仏交流の数々の秘話を多数の図版と共に描く興味津々の物語。
フルートの国際コンクールで優勝した直後、事故死した天才フルーティスト、水上龍。その遺児、詠も幼い頃からフルートを吹き続けていた。だが、彼のフルートを鼻で笑った少年がいる。秋山玲二。注目株の若手フルーティストだ。負けたくない。反発しながらも、詠は玲二にひかれてゆく…。厳しい競争の世界で揺れるせつない想い。フルートの旋律にのせて贈る、ラブソング・ストーリー。
修善寺に住む市倉画伯が描いた服部教授の肖像画には“死相”が現れていた。服部に絵を渡した翌日、服部の秘書が死体で発見され、続いて助手の佐久田がホームから転落して重傷、さらには服部の娘真紀が修善寺の宿で密室状態で殺される。服部自身は大丈夫か。“死相”が告げたものは。連続殺人を操るのは「誰」なのか。