東京は地方の富を収奪することで今日の繁栄を手にしたのではない。その歴史を通じて魅力的な都市になるための努力をしてきたのだ。そして、戦前は東京以外の都市も努力を惜しまず、それぞれの特色ある繁栄を謳歌していた。ところが戦後になって、中央が集めた税を地方に分配するシステムが完成すると、努力は忘れられ、地方都市は魅力を失い「ミニ東京」になりはてた。「地方の時代」を本当に望むのならば、システムを根本から変革しなければならない。
空間情報の統合化に関する要素技術や利用事例を多面にわたって調査。
本書は、各国領事・税関送状などに関する要領を、従来の形式を踏襲しつつ最新の情報により摘録しており、昨年末の調査に基づいて、2月の時点で編集したものである。
街は大きな博物館。街角の洋館や戦前に建てられたビル…そこは技術・デザイン・生活文化、そして文学・歴史までも詰め込んだ近代史の玉手箱だ。
旧知の新聞記者・今西の依頼により、“神隠し”と騒がれる女子大生蒸発事件を追って、警察庁の宮之原警部は、横浜を訪れた。今西の情報に従い、かつて世話になった広告会社の近野を訪問すると、そこの女子社員が、例の女子大生の友人だと判明。さらに宮之原は、近野から事件の鍵と思われる、最近地元で起きたトラブルを聞き出す。だがその晩、近野が急死し、事件は意外な方向へ…。宮之原が思い出の地で活躍する傑作ミステリー。
本書ではなぜ日米経済紛争が発生するのか、いかなる政治構造の中で経済問題が政治化するのか、米国側の対外経済政策の決定過程、複雑な通商法規がどう絡んでくるのか、米国の国家安全保障がいかに貿易に関係しているかを分析する。
本書は9世紀以来の独仏抗争の歴史を、主にフランスの外交政策の視角から考察したものである。
地球環境から、情報社会にともなう事故まで、これらの危機に対して、人類(地球)、国家、地域、集合体(企業、家庭等)、個人の各レベルにおける事前(予防医学的)・事後的(臨床医学的)対応が必要となる。本書は、こうした危機管理の視点による「第一七回横浜社会人大学講座」の講義内容を中心にまとめられたものである。
本書は横浜開港から居留地制度がなくなる1899年までの約40年間に、どのようなホテルがあったのかを調査し、その沿革を明らかにすることを目的にしているが、単なるホテル名だけの羅列はできる限り避け、当時の新聞記事や旅行者の手記なども傍証として利用し変化を求めた。
横浜・さいたま・千葉ー「黄金のトライアングル」に注目せよ!日本が元気になるためには、まず東京が元気にならなければならない。ただ、東京という枠組みだけではなく、千葉、埼玉、神奈川もあわせた地域が活性化する必要があるのだ。
歩きながら文学を楽しもう!中島敦、尾崎紅葉、田村俊子、北原白秋ら日本の近代文学を築いた作家たちの面影を求めて、湘南の地にある数々の文学碑、墓を訪ね歩く。著者が永年文学サークルと共に歩き続けて見つけたユニークなコースを満載。