十九世紀の絵画的写真から、マン・レイ、ウェストン、メイプルソープ、荒木経惟まで、ヌード表現のさまざまな試みを、シュルレアリズムや欲望の視点との関係から展望し、作品の意味を解明する。
二十世紀を代表する銅版画の巨匠が、青春時代にのこした清新な木版画の数々。横浜に生まれ、大正7年、27歳でフランスに渡り、ついに一度も故国の土を踏むことなくパリに没した「孤高の芸術家」の渡仏前の作品と青春の軌跡をたどる。
自然の声や宇宙のリズムを銅版で表現し、画業の最後を飾ったマニエール・ノワール静物画。第2次大戦下のパリで啓示的な体験をへた後、作品は深遠なものへと変化した。半世紀におよぶ長谷川芸術の到達点を明らかにする。
本書ではなぜ日米経済紛争が発生するのか、いかなる政治構造の中で経済問題が政治化するのか、米国側の対外経済政策の決定過程、複雑な通商法規がどう絡んでくるのか、米国の国家安全保障がいかに貿易に関係しているかを分析する。
本書は9世紀以来の独仏抗争の歴史を、主にフランスの外交政策の視角から考察したものである。
「色」は単なる物質的存在ではなく、民族の文化意識の反映に他ならないー古代から現代迄、日本文学に現れた「青」という色を精細に分析・考察した「色ものがたり」。