本書の第一部では、清方と金沢の関わり、画業における金沢での制作の意義に若干の考察を加え、絵日記作品を通して、そこに清方芸術の本質の一端を見出そうと試みた。併せて絵日記作品の各場面に描かれた事象や、それに関連する事柄についてのささやかな解説を付した。第二部には、絵日記作品を可能な限り復刻収録し、賛の読み下し文を付した。
本書には、一三人の講師の先生の講義ノートが収められている。そこでは、日本の国際貢献と政治理念の問題、外国人労働者に関する問題、企業の海外進出や地域経済圏の問題、ホテル産業や情報産業、銀行経営などの現状と課題、水とゴミを中心に近年の最重要課題である環境の問題、大学改革の問題、開発と自然保護の問題、さらには国際交流には欠かせない諸外国の社会・文化への理解、地域におけるスポーツ活動など、いずれもいまの日本にとって重要な問題についての分析と検討がなされている。
本書は、冷戦終焉後の世界経済の新潮流、最近の重要課題である規制緩和と税制改革の問題、消費者救済のために今年七月より施行された製造物責任法の影響、バブルの崩壊を契機に多発する企業不祥事の問題、さらには情報化による市民生活の変化、市民生活と環境問題など、日本の直面する重要な問題についてさまざまな角度から分析と検討がなされている。
本書はまず、急速に広がる情報ネットワーク化、限界に直面した従来型の商品開発、世界的大競争時代の到来、国際経済関係の緊密化をはじめとするさまざまな環境の激変に直面するなかで、世界や日本のビジネスに求められるものは何か、多角的に考えている。そして、科学やテクノロジーの最先端といった一般には馴染みのうすい領域からスポーツや教育のあり方、男女の共生といった身近な分野にいたるまで、多彩な題材をとりあげ、それらの著しい進展や変容が私たちの暮らしや社会に提起している問題は何かを考える。
地球環境から、情報社会にともなう事故まで、これらの危機に対して、人類(地球)、国家、地域、集合体(企業、家庭等)、個人の各レベルにおける事前(予防医学的)・事後的(臨床医学的)対応が必要となる。本書は、こうした危機管理の視点による「第一七回横浜社会人大学講座」の講義内容を中心にまとめられたものである。
横浜商科大学と横浜市が共催する「横浜市民大学講座」は、今年度も五月一八日から七月二七日にかけて実施された。一九回目である。本書はそこでの講義内容を中心にまとめられたものである。
デューラーからピカソまで、“泰西創作版画”を体系的に蒐集、山と文学、そして美術を愛した軌跡を追う。50年余を横浜で過ごし、近代登山のパイオニアとして知られる烏水の「もうひとつ」の素顔を紹介。
16回目となる横浜商科大学と横浜市の共催講座「横浜市民講座」は、われわれがこれから迎える21世紀は従来の物質的豊かさを求める時代から精神的な豊かさを求める時代であるべきという認識に立ち、そこにおける「観光」をどのように定義づけ、「訪れる者」と「受け入れる者」がそれをどのように認識するかについて、学内外の講師を招いて開催された。具体的には、わが国の近代ホテルの開設と西洋生活文化との関係、他方では地域開発における現地文化や環境に対する配慮、ヨーロッパにおける観光開発や観光に対する考え方、北極における自然とイヌイットの文化、そして現在における文化としての旅などについて、共通テーマである来たるべき21世紀におけるツーリズムと文化の国際交流の調和を踏まえて、市民と共に考える講座であり、本書はこれらの講義内容を中心にまとめられたものである。
天下無敵のお受験の最高峰である「慶應幼稚舎」。新設されたばかりで、まだほとんど情報がない「慶應横浜初等部」。同じ慶應義塾の小学校ながら、この2校はどう違うのか。どんな子供たちが合格しているのか。そこでは、どのような教育が行われているのか。お受験界のカリスマ、異端児などと呼ばれ、おそらく日本一お受験事情に詳しい著者が、二つの名門校の知られざる真実、合格の秘訣に迫る。