21世紀も広い分野で電子写真技術が使われていくためには、コスト、信頼性、画質、速度、環境負荷などの面での新しい形での対応が必須であり、多くのやるべきことがまったなしとなっている。カールソンシステムでのブレークスルーを含めてこれらの問題解決のキイテクノロジーは、新しい機能・性能を持った材料及び材料技術である。本書には、それらを含めて、最新の情報が盛り込まれている。
本書では低エネルギー電子線を利用するにあたって、必要となる基礎知識について、非常にわかりやすく丁寧に解説している。一方、応用編では重合、架橋、グラフト、殺菌、環境、無機物応用といった多方面の応用について、最新の情報をもとに詳細なデータに基づいて執筆している。さらに、装置の導入に関連した項目についても、これまではなかなかオープンにされなかった情報を開示するなど、実際にシステムを導入しようとしている会社、工場等に1冊は常備したくなる、そういった図書となっている。
本書は3部門から成っており、第1編では固相有機合成を中心とした創薬、触媒開発や有機材料開発と、その分野での評価法や自動合成装置などを紹介する。第2編では、主として無機材料開発分野におけるコンビナトリアル技術と評価法や、コンビナトリアル計算化学的アプローチについて紹介する。第3編では、バイオ関連の研究分野におけるコンビナトリアル的概念を取り入れた研究例について紹介する。
本書は、「材料ナノテクノロジープログラム」のうちの『ナノガラス技術』プロジェクトで、5カ年計画の前半に得られた成果を纏めたもので、情報産業他広範囲な分野でナノガラス技術が如何に重要で、ナノガラス技術によりどのような新しい機能が発揮され、それらの組み合わせと組織化によりどのようなデバイス・モジュールが出来ているのか、出来そうか、さらに今後どのような展開が期待されているのかを記した。
基礎的な立場から高分子の架橋や分解について現代的な理解を図ること、応用面では現在広く利用されている熱的な架橋反応の利用の立場から熱硬化性樹脂、エラストマー、エポキシ樹脂あるいは高分子ゲルなどについて最近の進歩を含めた動向について、さらに、光や電子線・放射線を用いた架橋反応の利用についてUV硬化システムあるいは微細加工システムの最近の話題と動向について執筆している。
本書は可視光応答型光触媒に絞り材料設計、プロセス技術、物性・特性解析、安全性評価、および市場に出始めた応用製品の紹介、等を統一的に盛り込んだ。さらに、現在の課題とその解決策について議論し新しい市場創出への期待と展望を加えた。
本書は、月刊「機能材料」(2005年5月号特集“積層デバイスの最新技術動向”)で紹介されたものを集め、新しい稿も加えて、積層用材料、積層作成法、先端の積層デバイスの開発事例に再編集したものである。
バイオミネラリゼーションは、生物が鉱物(ミネラル)をつくることであり、最近大きな注目を集めている。本書は、バイオミネラリゼーションに関するより深い理解を促進し、バイオミネラリゼーションに関心を有する様々な分野の専門家間の意見交換をうながし、これにより、バイオミネラリゼーションに倣い、それを超える新材料創製のアプローチの進展に役立たせることを目的として企画された。すなわち、バイオミネラルの構造やその自己組織的形成過程に倣うことにより、精密な階層構造を有する高機能・環境低負荷・省エネルギー性の材料を創製することについての新しい方向を探る目的で編集したものである。