19世紀前半から20世紀初頭まで、詩人、作家、諷刺画家、密偵、気球乗り、発明家、写真家として活躍、第二帝政期のパリに狂騒の種を蒔き散らした天才奇人フェリックス・ナダール。1858年世界で初めて気球による都市景観の写真撮影に成功、人工照明による地下撮影に初めて挑戦するなどの数々の彼の功績は、未だわが国ではほとんど知られていない。本書は、肖像写真を芸術写真にまで高め上げたと賞賛されるナダールの業績を〈空〉〈人〉〈死〉〈闇〉のテーマに分類し、主著『私が写真家だったころ』より本邦初訳のエッセー4編、代表的な写真約70点を収め、ナダール小伝を付すことにより、わが国における本格的なナダール研究の端緒を拓いた。
面白い映画は、面白い人でなければ創れない。現場大好きの元映画記者が日本の映画監督に密着取材して描きあげる“巨匠たちの伝説”。
瓦は必ずしも優れた屋根葺き材料ではない。しかし、古来人々は、瓦の文様にさまざまな思いを託した。各地で出土した瓦の文様をひも解いてゆくと、大陸から伝来した製造技術の伝播の様子が浮かび上がってくる。瓦は文化を映し出した鏡でもあったのだ。
ロック・ミュージックの金字塔として不滅の業績を残したビートルズ。本書は音楽芸術のひとつの頂点を極めた彼らの公式レコーディング全曲の歌詩を集めた待望のコンプリート・コレクション。
漢字の起源から始まり、古来書聖と仰がれてきた東晋の王羲之に到るまでの中国書道史案内。“書”を中国文化全体の中で考えるという視点から、より総合的に書道史を捉えた画期的著作。近年発掘の新出土採料を含め800点あまりの図版を収録。
19XX年。F市でちょっとしたUFOさわぎがありました。ある夜、F市の上空に、赤いまるい玉があらわれ、てんめつしながら、およそ20秒ほどとんでいたというのです。それからしばらく、子どもたちのあいだでは、UFOさわぎがつづいていました。でも、その物体はそのあと二度とあらわれることなく、さわぎもしだいにおさまってきました。9月のある日曜日のことです。はじめくん、トモくん、チアキちゃん、それにりょうたくんは、はらっぱで、ふしぎな黒い小屋をみつけました。4人がおそるおそるその小屋へ入っていくと…。
さあ、いよいよ本番、少年王ツタンカーメン王墓大発見の時がやってきました。どうやって墓をさがし当て、墓の中には、いったいどんな大財宝がかくされていたのでしょうか…。遺跡荒らしの大どろぼうキャット馬場は、これからマミーくんたちといっしょに、あなたを、その胸おどる発掘現場へとご案内します。