戦争はますます激しくなり、フキの孫たちは予科練へ志願したり、学徒動員として駆り出されていく。花房あいは長女を産み、フキは初めて曽孫を得た。庄作は、2人の息子を失うという不幸に見舞われたが、敗戦によって、長い冬の時代は終わった。昭和22年5月、樺太から引き揚げてきた庄作1家とともにフキは、山奥の開拓地へ向かった。大河小説第8巻。産経児童出版文化賞大賞、日本児童文学者協会賞、路傍の石文学賞。中学以上向。
本書の諸章は、デュルケム死後ながらく日の目をみなかったボルドー大学およびソルボンヌにおける講義である。著者の他の著作からは、十分にうかがい知ることのできない、道徳、国家、法の社会学が、本書によってはじめて知られるであろう。
仏教者としての厳しい修行に裏づけられた滋味溢れる法話十篇。
オサナアソビゴコロ星のあくびヶ丘には、きょうも、アイシテルと仲間たちがあつまっています。そこへあらわれたのは風博士と土博士。土の子どもボコボコに、大木ベルベルウッドの病気をなおしてほしいというのです。ボコボコはアイシテルといっしょうに、2千年も生きつづけるベルベルウッドのもとへー。巨大な木の中にひろがるひみつの世界で、ふたりの冒険がはじまります。小学中級から。
間の悪い奴というのはどこにでもいるもんですが…。人生の不条理を鋭くえぐる142の実話。本書は、「悲惨だけれど読んでいるとどうしても笑ってしまう」死にまつわる事故や事件を集めたものである。
ナチスの迫害を逃れ、リオデジャネイロで自らの命を絶った熱情の作家が、差別のない理想の国として熱き思いで綴った最後の名著。
19世紀末から第一次世界大戦にかけての、科学技術と文化における飛躍的な革新と、それにともなう時間・空間にかかわる認識と経験の変化を論じた『時間と空間の文化』の前半。電信・電話、無線通信、X線、映画、自転車、鉄道、飛行機などの発明と発見、意識の流れの文学、精神分析、キュビズム、相対性理論、時間論の哲学などの展開は、人びとの時間認識・経験にいかに直接的に、あるいは間接的にかかわったか。広範な分野の資料を提示しながら、目には見えない“時間”の姿を描き出す。
本書は、朝鮮における科学技術の発展について、分野別に解説したものである。
野々原姫子-通称、姫ちゃん。男のコもあっけにとられるオテンバ娘。ある夜、姫ちゃんは、魔法の国のエリカからまっ赤なリボンをもらっちゃったんだ。その日から、ぬいぐるみのポン太がしゃべりだし、姫ちゃんには不思議な力が…。まんがにテレビに大人気に姫ちゃんがロマンチックな小説になって、元気に登場。