慶応四年(一八六八)七月二十五月、長岡藩総督河井継之助の采配のもと、長岡藩兵八百余名は、魔蛇が棲むという八町沖を徒渉、敵中に潜入して長岡城を奪い返した。夜行暁戦、故城へむかって各隊が疾駆突戦する。その作戦の見事さは、継之助の才腕によるものだった。奇謀の計によって、薩長の野望を砕こうとする継之助。大兵を擁し、維新の大望をふりかざす山県狂介(有朋)ら。北越の戦いは、天下分け目のいくさとなった。そのハイライトともいうべき、長岡城奪還戦の十六日間を克明に追う。そこには東軍陣営、とくに米沢藩と長岡藩の葛藤、薩摩・長州藩兵ら西軍諸藩兵の戦いの実態、焦土作戦による住民の悲哀、新潟陥落による長岡再落城の様子、そして、ふるさとを奪い返し、城下の土を踏んで涙する長岡藩士の様子が描かれている。戊辰戦史上、まれにみる激戦の実相に迫る。
とおい、とおい、大むかしの、恐竜の時代。ティラノサウルスのレックスが、えものをさがして、あばれまわっています。そこへ宇宙船がやってきて、なかから出てきた宇宙人が、レックスになにかを食べさせました。それは、ことばが話せるようになる、天才じるしコーンフレーク。考えることと、ことばが話せるようになった4ひきの恐竜-レックス、プテラノドンのエルサ、トリケラトプスのウーグ、ハドロサウルスのドイーブ-たちは、子どもたちの夢をかなえるため、現代にやってきたのです。
恋愛詩の清艶、飲酒詩の飄逸、追懐詩の哀切、諷刺詩の辛竦…サッフォーからヘレニズム期詩人まで、古のヘラスの苑生に咲いた詞華の数々を玲瓏たる和語の器に移した類のないアンソロジー。収録総数209篇。詩人略伝を付す。
あなたは包丁を何本お持ちですか。昭和30年代を境に一変した台所道具。道具の変化は食材や味覚の変化をもたらした。懐かしい台所や食卓のモノたちの歴史を多くの図版とともに辿りつつ、日本の食文化について考え直す。
この本は、建築設計の初学者や建築デザイナーを目指す人達を対象にした構造計画の入門書です。内容は、可能な限り平易に記述することを心がけました。特に、デザインの初期段階で必要な、構造の形式や部材寸法、断面寸法、スパンの寸法などの概略値といった。直ちに設計に役立つ基礎的情報や、スーパーフレーム、免震構造といつた先端的なキーワードについても解説し、構造計画の全般が容易に理解できることをねらいました。
古代エジプト文明は死んだ。だが、エジプトの霊は生きている。《神智学協会の最高の作家のひとり》と称される英国の小説家が古代エジプトの神殿と都市を舞台にひとりの小年の霊的な覚醒と成長秘儀と闘争の中での転生を描いた驚くべき神秘小説が本書である。
作者の鮮冽な体験を反芻し反芻し刻んでついに実をむすんだ“人生案内”的ロマン。愛情にいちばん飢えた日、飢えにいちばん泣いた日、孤独にいちばん耐えた日、どんな日々も私の“愛と真実”を育くむことを忘れはしなかった。
企業金融論のエッセンスを、モジリアーニ・ミラー理論に焦点を当て、現実のトピックスもまじえて解説した、これまでになくわかりやすい入門書。最適資本構成は存在するかー企業財務の誤解を解く。