絢爛・悲壮の時代絵巻。歴史の中に人間的真実を求めつづけた中山義秀自選の傑作群。第十巻は「戦国秘巻」(後篇)。
久留米藩領井上村。大庄屋高松家の総領・甚八と弟の庄十郎は父に連れられ、数千と集まる百姓たちの姿を目の当たりにする。突然下った年貢の増徴と夫役。百姓たちの怒りに火がついたのだ。天地を揺るがすような一揆寸前、稲次因幡家老が百姓救済を申し出て、一揆は回避されるがー。時が経ち、甚八は家督を継ぎ、庄十郎は自らの病をきっかけに医師の道を志す。黄金色に輝く稲穂、田植え唄、雨乞い、火祭。筑後平野に息づく、さまざまな人生の哀歓を描きつくす感動長編。
火星探査機ヴァイキング1号が撮影した写真に、人間の顔そっくりの形をした岩が写っていた!火星に知的生命体の存在を示すもう一つの「証拠」-人面岩に隠された謎。
貝貨・銅貨・金銀貨…。お金と人のかかわりを『文字と言葉と写真』でつづった金・貝の百話。
花の公達、平ノ重衡。平家一門の興亡のなかで、最後の御大将と呼ばれ戦い散った若き武将の光と影。
1839年初頭、清朝第八代皇帝・道光帝から密輸アヘン駆逐を命じられた欽差大臣(特任派遣大臣)・林則徐は北京から広州へ向かった。アヘン密輸で私腹を肥やす政府高官たちは、林則徐が買収に応じないことを知ると、これを除くべく“モンゴルの三鷹”と呼ばれる三人の刺客を放つ。迎え撃つは林の護衛として随行する宦官・“花進”。その正体は、大塩平八郎の蜂起に参加後、日本を脱出して中国に落ち延びてきた、もと大坂東町奉行所同心、花房一之進だった。秘剣“虎の骨”を遣う居合いの達人、一之進と刺客たちの壮絶な死闘が始まる…。アヘン戦争前夜、激動の時代を駆け抜けた男たちの数奇な運命を描き切った歴史冒険小説の傑作。
明末清初の動乱の時代、翻弄されつつも信念を生き抜く将軍と絶世の美女。その波乱の人生を綴る壮大な歴史ロマン誕生。
兼好法師は歴史を影で操っていた?斬新な視点で描かれる新たな『太平記』の世界。伝奇小説の巨匠、幻の長篇、初の単行本化。