歴史小説の舞台を旅し、土地の精霊が呼びさます空間に触れ、日本の風土を歴史的民俗学的に読み解いた歴史空間論。
『坂の上の雲』『徳川家康』…。歴史小説の傑作14編に現代を生きる「叡知」を学ぶ。
鋭い切れ味を誇る、強靱な湾刀は、いつ、どこで造られたのか。日本刀剣史上最大の謎を大胆に推理する。戦況膠着、前九年の役、源義家が放つ起死回生の秘策。若き刀工・雄安の密命とは。
六世紀初頭、南北朝時代の中国。北朝・魏は、建国して間もない南朝・梁への侵攻の機会を窺っていた。梁側では、その軍事的天才により王の信頼篤い弱冠二十三歳の将軍、陳慶之が魏の来攻に対する備えを固める。ついに、国境を流れる淮河の畔、鐘離の地に中山王・元英率いる魏軍八十万が押し寄せてきた。対する梁軍は三十万。果たして陳慶之と梁軍は、圧倒的な大軍を撃退できるのか?騎兵と水軍を駆使した雄大なスケールの戦闘、両軍の智将・猛将の超人的な活躍に、戦の陰に散った男装の麗人の悲恋をからめて、中国史上屈指の大戦“鐘離の戦い”を描き切った、著者会心の傑作歴史小説-ノン・ノベル創刊25周年記念特別書下ろし。
本書は江戸時代のおもに江戸を舞台にした時代小説に出てくる用語をテーマ、項目ごとに解説したものである。
中国・新選組・見栄っ張り東京人。自作・男気・愛国心…。浅田次郎はじめての対談集。名匠・浅田次郎のこれまでの人生、小説、そして歴史と世の中の動きを、大きく細かく掘り下げる、魅力のエッセンス。ファン待望の一冊ついに登場。
主人公、脇役、端役…キャラクターの魅力で読みとく時代小説の新しい楽しみ。充実の巻末資料、便利な総索引つき。
時代を分けたあの事件、偉大な人物、気になる時にさっと引ける!「ヨコワリ」で歴史の流れを読み解ける!フルカラーの写真&図解で徹底解説。
百年前に始まった‘遊び’は世界を揺るがす文化に!19世紀末から始まった自動車レースの歴史。この時代には騎士道精神が旺盛であった人々の感動のドラマが渦巻いていた。
百万都市はこうして動いていた。暦と時刻から、グルメな江戸っ子を満足させた野菜や魚の調達ルートまで。住まいや職業、服装にお化粧、日常生活を彩る行事や娯楽まで、八百八町で暮らす人々の生活。治安を守る奉行所と役人をはじめ、栄華を極めた大奥から、下級武士の内職まで、将軍家と城下に暮らす武家の素顔。フルカラーの図版で徹底解説。
日本が大きく動いた「その時」、歴史を変えた「あの人」、どこで、何が起こったのか…!?詳しい地図と豊富な資料で徹底解説。
伊賀の服部半三保長は、服部の名を汚した加藤段蔵の捜索を倅の正成に命じた。正成はその任を段蔵の師父・甲山白雲斎に与えるが、長尾景虎(上杉謙信)が放った忍び集団・軒猿もその首を狙っていた。景虎は前年、段蔵の計略に嵌められていたのだった。その頃段蔵は、甲斐の武田家に潜り込むべく策略を巡らしていた…。伊賀・甲賀・越後の忍びに、雑賀衆も加わるオールスターバトル!果たして段蔵はライバルたちや師父に勝利することができるのか?史実の裏側で進む、もうひとつの戦国史。
江戸時代、薬屋ながら副業として公事(裁判)の相談に乗る時次郎。そこそこ儲かってはいるが、高い書物を買うので余裕はあまりない。その事と子作りに熱心でない事を恋女房からは責められ通しだ。おまけに持ち込まれるもめ事は、一筋縄ではいかないものばかり。不貞を働いたとして殺された夫の潔白を証明したいと言われたり、破産したのに財産を隠していた相手から金を取り戻したいなどなど。さて、次はどんな厄介な事件が舞い込んでくるのやら?-。
北海道の幕末・維新期を舞台にした時代小説を、道内出身作家の作品を中心に、幅広くピックアップ。小説を愉しみながら、歴史の流れや時代背景がわかる作品の数々をガイドします。
芸州広島藩を知らずして、幕末史を語るべからず。150年間封印されてきた歴史の謎がよみがえる。英雄・高間省三は二十歳にして死す。