信長の時代〈戦国〉を描く名作14篇。14人の作家が独特の史観と格調高い文章で織りなす乱世の人間群像。
これは東販から毎月でている「新刊ニュース」に書かれた書評をまとめたものである。
慶応3年徳川幕府は終焉の時を迎えようとしていた。大政奉還を策する一派に対して、武力討幕派の裏工作が盛んに行なわれ、ついに討幕の密勅が薩長に下った。辞官納地を迫る新政府に徳川家の存続を願う旧幕軍の怒りが爆発、鳥羽・伏見方面で戦端が開かれた。その頃、長岡藩家老・河井継之助と会津藩の佐川官兵衛の2人は、東北・北越を舞台にした新政府軍との大決戦を練っていた。新政府軍は快進撃を続け、江戸、北越、東北へと迫った。一方、旧幕艦隊を率いる榎本武揚は、激烈な艦隊決戦を展開。激動の時代を駆け抜けた河井、佐川、そして新撰組・土方歳三、沖田総司らの鮮烈な生き様、好評“大逆説シリーズ”第5弾。
古代から平安朝へ。平将門、二条ノ后、道鏡、小野小町、源義家らが登場する18の名作。
源氏と平家が激闘の果てに築いた武士の時代〈鎌倉〉。西行、清盛、義仲、義経、頼朝、親鸞暁の群像を描く名作17篇。
鳥羽・伏見の戦いで旧幕軍に圧勝した新政府軍は、怒涛の進撃を続け、わずか3カ月余で江戸を手中に収めた。さらに、北越へ兵を進めたが、長岡藩家老・河井継之助率いる奥羽越同盟軍の頑強な抵抗にあい、戦線は膠着状態に陥った。また、榎本艦隊の激烈な砲撃にあって新政府軍艦隊は潰滅、ついに、北越戦線を放棄した。しかし、動揺する西郷ら新政府首脳を尻目に、彰義隊を潰滅させた大村益次郎は、3万余の軍勢を率いて会津へと雪崩れ込んだ。戊辰戦争最大の激戦が開始された。新撰組、白虎隊の奮戦、河井、佐川官兵衛の秘策。好評“大逆説シリーズ”第5弾。戊辰戦争の行方を賭けた激闘を描く、書下ろし長編スペクタクル小説全2巻完結。
正成、尊氏、義政、日野富子、世阿弥ら時代の英雄・快物を描く。
近代化と伝統が織りなす関係をモチーフにして、農民の生き方や生活をエピソードとともに鮮やかに描く。
世は〈泰平〉に移ったのに、剣の道に命を賭ける男たち。主君に殉じ命を捨てる家臣たち-。江戸の幕あけを描く秀作群。
『忠臣蔵』を彩るスターたち“義挙”の陰で涙する妻や恋人。江戸・元禄期の光と影を活写する巨匠・気鋭の秀作14篇。
天正10年、桶狭間で今川義元を討ち倒してから22年、信長はいままさに天下を手中にしようとしていた。信長は、毛利攻めを展開する羽柴秀吉の救援に赴くため、自ら中国遠征軍を興すが…。6月2日未明、京都・本能寺で、明智光秀軍1万3千に襲撃された。だが、森蘭丸は、光秀謀反の動きを事前に察知していた。蘭丸がはなった驚くべき秘策とは。生きる信長は、その後どういう行動をとったのか?信じがたい大敵の出現、信長の胆を冷やす権謀術策。天才革命家・信長の野望と苦悩を描く、奇想天外シミュレーション小説の力作。著者全力の書下ろし長編スペクトル痛快編。絶賛“大逆説シリーズ”第6弾。
江戸の中期から幕末へ“安定”の底で苦悶する武士。殻を破ろうともがく学者、芸術家。激動の予兆を告げる18本の力作。
江戸・下町の人情と風物。時を駆ける渡世人。色彩豊かに“江戸”を浮彫りにする気鋭と巨匠の秀作・力作。
鎖国派と海外交易派の政争のうちに翻弄される、長崎奉行所の通辞上田与志と混血の美女コルネリアが結ぶ愛のロマネスク。
父との死別、裏切り、結婚、同盟-。そして復讐のための殺戮。最強のモンゴル兵をつくる秘密を描く歴史大作“野望=部族統一の巻”刊行。
それぞれに雄図を抱いて奔走し、無念の涙をのむ男たち。江戸の終局を描く名作・秀作。