『忠臣蔵』を彩るスターたち“義挙”の陰で涙する妻や恋人。江戸・元禄期の光と影を活写する巨匠・気鋭の秀作14篇。
天正10年、桶狭間で今川義元を討ち倒してから22年、信長はいままさに天下を手中にしようとしていた。信長は、毛利攻めを展開する羽柴秀吉の救援に赴くため、自ら中国遠征軍を興すが…。6月2日未明、京都・本能寺で、明智光秀軍1万3千に襲撃された。だが、森蘭丸は、光秀謀反の動きを事前に察知していた。蘭丸がはなった驚くべき秘策とは。生きる信長は、その後どういう行動をとったのか?信じがたい大敵の出現、信長の胆を冷やす権謀術策。天才革命家・信長の野望と苦悩を描く、奇想天外シミュレーション小説の力作。著者全力の書下ろし長編スペクトル痛快編。絶賛“大逆説シリーズ”第6弾。
江戸の中期から幕末へ“安定”の底で苦悶する武士。殻を破ろうともがく学者、芸術家。激動の予兆を告げる18本の力作。
江戸・下町の人情と風物。時を駆ける渡世人。色彩豊かに“江戸”を浮彫りにする気鋭と巨匠の秀作・力作。
鎖国派と海外交易派の政争のうちに翻弄される、長崎奉行所の通辞上田与志と混血の美女コルネリアが結ぶ愛のロマネスク。
父との死別、裏切り、結婚、同盟-。そして復讐のための殺戮。最強のモンゴル兵をつくる秘密を描く歴史大作“野望=部族統一の巻”刊行。
それぞれに雄図を抱いて奔走し、無念の涙をのむ男たち。江戸の終局を描く名作・秀作。
混乱の組織を“蒼き狼”はどう立てなおしたか。栄光を目前にする者への諌言。いまチンギス・ハーンの偉業が解明される-。彼は敵の大部族をどう撃破したか?大モンゴル帝国創立までの“熱情=領土拡大の巻”刊行。長編歴史小説。
宿命を甘受して現実世界の中に生の意味を求める書家の本阿弥光悦、自分の心をひたすら絵筆にこめる画家の俵屋宗達、学問と事業の狭間で懊悩する角倉素庵-。三人の美しい魂の触れ合いをとおして描かれる嵯峨本の世界。
奥州一帯に強大な勢力と文化を誇った藤原秀衡。頼朝に追われた義経を匿ったため、鎌倉幕府の追及厳しく、屈服か、決戦か。秀衡の死後、次代を担うべき嫡子泰衡と、国衡・忠衡ら一門は足なみも揃わぬまま、怒涛のごとき幕府軍を迎え、熾烈な戦いを繰り広げる。-独自の文化を築いた平泉のがわから初めて書かれた藤原氏滅亡の謎。’93年下期NHK大河ドラマの世界。
1950年10月、朝鮮戦争勃発後、仁川上陸で勢いをつけたアメリカ軍は、元山上陸作戦決行のため、北朝鮮海域の感応機雷の掃海命令を下した。極秘に旧軍人たちを召集して結成された日本特別掃海隊は、派遣先の朝鮮海峡で信じられぬ光景に遭遇した。突然現われた5隻の駆逐艦隊が、瞬時にアメリカの水雷艇隊を壊滅させたのだ。しかも誇り高く翻る艦旗は味方のはずの日章旗-。この謎の艦隊こそ、北方四島に誕生した社会主義国家・日本群島人民共和国の切り札であった…。鬼才渾身の傑作仮想歴史小説第1弾。
奇しき生涯をたどる哲学者皇帝を主人公に、文学創造の根底に横たわる叙事詩の精神を現代に見事によみがえらせた現代文学の最高峰。
幕末維新の激動のあと、新しい世界で勇躍し、悲嘆し、忍苦する人々。南の地にいさみ北の涯に涙する激動期のドラマ。