「阿部一族」や「興津弥五右衛門の遺書」など鴎外の歴史小説は原史料に忠実な形でつづられている。著者は作品と史料との間のズレに注目して、鴎外の創作意図を探り、鴎外の歴史小説は、権力と個我との対立の問題と、新しい救済の思想としての献身の倫理を、歴史の中に検証しようとする営みであったと主張する。
キャリア約20年、著作300冊以上の著者が、作家になるためのマル秘策を大公開。
十七・十八世紀スコットランドの歴史を彩った多彩な人間像をいきいきと蘇らせたウォルター・スコットの小説を読む。
『高瀬舟』『興津弥五右衛門の遺書』『佐橋甚五郎』と史実とのかかわりを、豊富な資料と史跡踏査に基づいて説き明かした、著者渾身の鴎外研究書。
戦国の世、一介の地侍、前野将右衛門は、大きな野望と夢に生き、戦い、死んでいった。木曾川の草の匂い、樹々の匂い、命の匂いを描く。
遠い日、夜の砂丘で青年の目を射た流星の一条の光ー遙か西域への憧れを胚胎した井上文学誕生の瞬間を描く「砂丘と私」始め、『天平の甍』『敦煌』『風涛』など歴史小説の名作を点綴、その発想の源泉と想像力を刺激してやまぬ歴史の魅力を語る。『蒼き狼』をめぐり大岡昇平と闘わせた論争への真摯な反論、八〇歳の作家を駆り立てた『孔子』への情熱ーなど、井上靖の凛とした詩魂がほとばしる歴史随筆二四篇。
<改変歴史特集>
物語だから描ける、いくつもの「過去(もしも)」を集めました。
ようこそ、ページの先に広がる「もしも」の世界へーー。
特集「もしもブックス」
宮内悠介「パニックーー一九六五年のSNS」
石川宗生「うたう蜘蛛」
伴名 練 「二〇〇〇一周目のジャンヌ」
小川一水「大江戸石廓突破仕留」
<全編公開>
篠田節子 『セカンドチャンス』
長い介護の末に母親を見送り、人生を諦め気味だった麻里、五十一歳独身。この数値のままでは母親の二の舞いだという医者の脅しに一念発起して、地元のスイミングスクールに通い始める。
<記念特集 企画&小説>
映画『やがて海へと届く』公開記念 岸井ゆきの・浜辺美波インタビュー
新刊『漆花ひとつ』刊行記念対談
変わりゆく日本中世史をめぐってーー澤田瞳子×長村祥知
発売まで1ヵ月! 呉勝浩『爆弾』の爆発に備えよ!
呉勝浩インタビュー
これを読めば呉勝浩がわかる! 傑作5選
祝・直木賞受賞記念掲載
今村翔吾 イクサガミ 地
新刊『ひとでなしの櫻』発売記念掌編小説掲載
遠田潤子 ギャラリスト浅田檀の邂逅
<出題編>
各所で話題沸騰のミステリをいち早く掲載!
紺野天龍 神薙虚無最後の事件
<発表>
速報! 吉川英治賞発表!
第二回羊文学賞発表!
<本>
書評現代
ミステリー 若林 踏
青春・恋愛小説 吉田大助
時代小説 柳亭小痴楽
エッセイ・ノンフィクション 内藤麻里子
今月の平台
<エッセイ>
森川 葵 じんせいに諦めがつかない
岸田奈美 飽きっぽいから、愛っぽい
<コラム>
〆切めし 君嶋彼方
武田砂鉄 もう忘れてませんか?
<漫画>
益田ミリ ランチの時間
意志強ナツ子 るなしい
第17回小説現代長編新人賞募集
第69回江戸川乱歩賞募集
執筆者紹介<改変歴史特集>
物語だから描ける、いくつもの「過去(もしも)」を集めました。
ようこそ、ページの先に広がる「もしも」の世界へーー。
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<全編公開>
篠田節子 『セカンドチャンス』
長い介護の末に母親を見送り、人生を諦め気味だった麻里、五十一歳独身。この数値のままでは母親の二の舞いだという医者の脅しに一念発起して、地元のスイミングスクールに通い始める。
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執筆者紹介
清張が舐めてきた人間の辛酸ー、権力の悪と個人の無力を慨嘆し、人間の本質に鋭く迫る。
鴎外、芥川をはじめ多くの“純文学系の歴史小説”が存在するが、それらは大衆小説の一部、または各作家論の中で説明されるという異様な様相を呈している。本書では文学史の記述上の問題を指摘し、範疇論の分析から、純文学系の歴史小説が史実・史料準拠のみを第一義とする歴史叙述とは異なり、歴史的な時空間に展開される独自の芸術作品であることを論述している。また、鴎外の歴史小説及び、鴎外の影響下に独自の世界を拓いた六名の歴史小説家の作品分析により、多面的な芸術的営為を解明している。
源氏と平家が激闘の果てに築いた武士の時代〈鎌倉〉。西行、清盛、義仲、義経、頼朝、親鸞暁の群像を描く名作17篇。
愛する父の死によってもたらされた心の空白を埋めるための旅は、甲州を舞台に父とその一族が鮮やかに描きだされる一幅の美しい歴史絵巻となった。故郷と歴史を喪失した現代人に贈る新しい歴史小説。
十五世紀イタリアに繁栄の絶頂を極める花の都フィレンツェ。ボッティチェルリとメディチ家とサヴォナローラを配し都市国家の物語が展開する。愛と美と欲望と政治と暴力が織りなすルネサンス絵巻。
蘇我氏の血を享けた悲劇の女帝・元正女帝と新興藤原氏との皇位をめぐる葛藤。古代女帝の役割を描く『美貌の女帝』他8短篇を収載。
渡来後の鑑真と弟子たち、陰謀術策に生きた藤原仲麻呂と孝謙女帝。天平期の政治と宗教の関わりを活写した、女流文学賞受賞の大作。
天下布武の野望を抱く、若き信長の孤独。己れの他に何も信じず、魔王となる信長十八歳の決心。唯一、心を許した年上の恋人吉乃との愛を描く。
史上ただ一人という女戦国大名は公家の姫君で今川義元の母-歴史の中に埋もれた人物に光をあて、今川氏のイメージを一新した作品。