老科学者の魂と引き換えにデーモンがこの世からカオスを消しにかかる。その日から世界は「創世記」を逆行しはじめ…。パロディによるカオス理論の入門編「カオス出門」。生命の進化をパロディ化した複雑系SF小説「進物史観」。複雑系研究の現状と舞台裏を明かす「バーチャル・インタビュー」。そして日頃の研究から科学者の夢、インターネット、文化論までを綴ったエッセイ「複雑系へのカオス的遍歴」。「重く暗く深刻そうに伝えると重要なことで、そうじゃないと軽くて重要でないっていう変な誤解を壊したい」という複雑系研究の第一人者が、多彩な表現で複雑系、カオス理論を説く。
とかく虚実のいり混じったこの世の中、嘘ともホントともつかない話がワンサカ。一見、まことしやかな話がとんだ眉睡だったり、古くさい迷信が見事な先人の知恵だったり。歴史から医学、心理、自然科学など、あらゆる珍説・奇説の嘘とホントに、喧喧囂囂迫る本。
混迷する日本経済へ歴史家の処方箋。本書は、歴史小説・経済史・文化史の分野で活躍する4人の著者が、身近なテーマから気宇壮大な理論まで、わかりやすく学生・ビジネスマン向けに叙述した100編の歴史随筆・史論集である。
東南アジア進出企業の韓国人、韓国商社員の見た文化摩擦、北京のコリアンタウン、映画の中の在外韓国人、出稼ぎに来た外国人労働者の悲劇、メキシコに同化した韓国系移民の子孫…。「世界化(国際化)」時代の韓国の光と影。
百万都市はこうして動いていた。暦と時刻から、グルメな江戸っ子を満足させた野菜や魚の調達ルートまで。住まいや職業、服装にお化粧、日常生活を彩る行事や娯楽まで、八百八町で暮らす人々の生活。治安を守る奉行所と役人をはじめ、栄華を極めた大奥から、下級武士の内職まで、将軍家と城下に暮らす武家の素顔。フルカラーの図版で徹底解説。
日本が大きく動いた「その時」、歴史を変えた「あの人」、どこで、何が起こったのか…!?詳しい地図と豊富な資料で徹底解説。
語彙・読解力検定で出題される、3つの領域の出題内容に対応しています。1級出題レベルの語彙や文章・資料を使って、必要な知識やスキルを身につけていく方法を具体的に解説していきます。
『枕草子』『方丈記』『徒然草』といった古典から、作家・詩人・評論家・エッセイスト・民俗学者・科学者・数学者などさまざまなジャンルの現代の書き手までー書くときに拠り所となる「読むべき」文章を精選し、それぞれに解説を加えた、文例集であると同時に作文術指南の書。巻末に、文彩を網羅した「レトリック小辞典」を付す。
経済、経済史、政治の古典的名著!後発国の工業化に関して半世紀以上にわたり影響力を持ちつづけてきた基本的文献。中国など新興国の動向への示唆にも富み今日的意義もきわめて大きい。
東北の小さな城下町で商人の子に生まれた男が、なぜ、議会政治の思想に目覚め、憲法制定、国会開設に情熱を燃やし、自由民権運動に命を懸け、活動したのだろうか。永年、県内における自由民権運動を研究してきた著者が、誰にでも理解できる物語として書き上げた伝記小説。
「記憶と歴史」を「今」に鮮明に刻印する現代イギリス作家9名を取り上げる。2000年以降の作品リスト・年表付。