花火師のケリーはある日、アパートメントの隣人アダムからとんでもない頼み事をされて困惑した。彼女が引っ越してきて以来、二人は友人としてとてもいい関係を築いてきた。たとえ医師である彼が毎晩のようにゴージャスな看護師を部屋に連れ帰ってこようと、ケリーはまったく気にならなかった。なぜなら、二人の間には見えない絆が生まれていたからだ。でも、だからといって危篤状態にあるアダムの父のために婚約者のふりをするなんて、やはり間違っている…。ケリーはつらそうなアダムの様子を見かねて、ある決意を固めた。
NHK教育テレビで放送のアニメ『獣の奏者エリン』のサウンドトラック。音楽は平原綾香の「Jupiter」で日本レコード大賞・編曲賞を受賞した坂本昌之。cossamiが歌うエンディング曲「After the rain」などを収録している。
幼くも勇敢に、イタリアからアルゼンチンまで旅をする少年マルコの物語。時には故郷を懐かしく思い、不安になったり悲しくなったり、それでも母を思い進み続けるけなげな姿に感動させられる。
新生モーツァルト管との一連のライヴ録音では神がかりとすら感じられる達観ぶりで、第2の人生を歩み始めたように生まれ変わったアバド。夭逝の天才ペルゴレージ生誕300年(2010年)を祝うディスク3枚の企画の最初の一枚。現世にいながら天国的。★
2003年、福島県内の中学校柔道部で練習中に、13歳(当時)の少女が意識不明の重体に陥った。看病に全力を尽くす両親の元に「柔道部員の少年が、少女に暴力を振るった」との情報が寄せられる。真相を知ろうとする両親に対し、学校側は暴行の事実を全面否定する。八方塞がりの中、両親は民事訴訟を起こすと、テレビ局の「ワイドショー」が取材に訪れ、報道を開始した。次第に明らかになる学校側の「隠蔽行為」。当初、視聴率は伸び悩むが、そのプレッシャーに耐え、番組は計13回の放送を行った。また、ネット掲示板「2ちゃんねる」では、少女と両親への支援運動が呼びかけられる。真相解明への希望が生まれては、行政が踏みにじるという絶望的な闘いの中、遂に民事訴訟の判決の日が近づいてきたー。被害者母親の手記と、真実を追い続けたテレビ局の迫真のノンフィクション。
ポーランドが誇るデス/ブラック・メタル・バンドによる9作目。凄まじいブラスト・ビートを活かした攻撃的サウンドは圧巻。哲学的思考を導く歌詞の世界観にも惹き付けられる。ミックスはコリン・リチャードソンが担当。「トータル・インヴェイジョン」はキリング・ジョークのカヴァー。★
演歌歌手・小桜舞子のシングル作品で構成された2枚目の全曲集。しっとりとした演歌から、台詞入りやリズムものなど、バラエティに富んだ収録曲が聴きごたえのある仕上がりだ。
戦前、戦中、戦後の激動期に日本、中国、アメリカで活躍した李香蘭(山口淑子)の楽曲を収録したベスト・アルバム。国境を越えた情感豊かな楽曲の数々を楽しむことができる。