母の故郷、沖縄・久米島。その新垣の杜には世界の中心があるー琉球古謡集『おもろさうし』の一節は、緊迫の北方領土交渉に努めた著者を揺さぶった。では久米島が世界の中心なら、世界そして日本はどう映るのか。思索は外交の最前線から、遙か琉球人の意識の古層へと飛び、やがて日本の宿命と進むべき未来が現れる。瞠目の国家論。
鼻づまりは呼吸がしづらいだけではない。慢性的な疲労、集中力や運動能力の低下、夜間の睡眠障害、また睡眠時無呼吸症候群など、じつにさまざまな問題の原因となっている。さらに幼小児においては、学習能力の低下、キレやすい、落ち着きがないなど、健全な情緒や身体の発達に深く関与し、これを放置することは将来を大きく左右する危険性がある。「鼻づまりは個人にとっても、社会にとっても実は大変大きな問題であり、医療上の最重要課題」と訴える「鼻のスペシャリスト」が、その原因と弊害、最新の治療方法を紹介する。
IBMはなぜ「パソコン市場に参入の価値なし」と結論づけたのか?ゼロックスはなぜやすやすと日本メーカーにコピー機市場を奪われたのか?フェデックスの新サービスはなぜ“突然死”したのか?マクナマラ国防長官はなぜ「パイロットの増員は必要なし」と判断したのか?…実例で学ぶマーケティング原論。
あなたは「顔移植」を知っていますか?銃創、火傷ー失われた顔を取り戻すための方法は、「顔移植」だけー。手術を受けた女性たちの苦悩と希望を昇華させた、短編と著者初の戯曲。さらに「顔移植」の歴史や可能性を医師と作家、ふたつの視点から考察したレポートを収録。
道を歩けばブロックの塀の上を歩く。何かに気づくと「待って!」という言葉より先に飛んでいってしまう。こんな息子の突拍子のない行動を「落ち着きがない」などとイライラしながら見ていませんか?いやいや、男の子はそれで創造力、行動力や知性を確実に伸ばしているのです。それが男の子の持つ「オチンチン力」なのですー。男の子の指導を長年担当してきて、「男の子はよく遊んでいればいるほど成功しやすい」という真理にたどり着いた伝説のカリスマ家庭教師が説く、“40の奥義”をここに公開。
おさとうこぼしちゃいけないよ。ひとつぶだっていけないよ。なぜなら…どこからともなく…ぞろぞろほらほらほらほらぞろぞろ…!
太平洋戦争が始まる四年前に神奈川県川崎市につくられ、戦争が終わる直前には長野県の伊那谷に移転したという、陸軍の秘密の研究所。そこは登戸研究所とよばれましたが、くわしく調べようとしたところ、資料は見つかりません。付近をたずねまわっても、「名前だけは聞いたことがある」「なにをしていたのか知らない」と答える人ばかり。研究所で働いていた人たちも見つかりはしたものの、戦争当時の命令を守り、口をかたく閉ざしつづけていたのですが…。「大人には話したくない」と言っていた彼らが、「君たちには話そう」と口を開き、高校生に向かってぽつりぽつりと語りはじめました。
いつもは静かな喫茶店エメラルドが、大盛況となっていた。沢山の女性の中心にいるのは、王子様探偵・上倉悠貴…ではなく、柔らかな笑顔を浮かべる金髪の青年で?その青年ーイギリスからの留学生・ダニエルは、美久との奇妙な縁で居候兼ウェイターとして働き始めていた。いつしかここは「選ばれしイケメン店員しかいない喫茶店」と噂され…。そして、今日もエメラルドには、依頼が舞い込んでくる。紅茶とレモンパイの香りがやさしく広がる喫茶店で、謎解きはいかがですか?
連続テレビ小説「とと姉ちゃん」ヒロインのモチーフ、大橋鎭子の当時の貴重写真が初公開! !
はつらつとした姿や表情を、ぜひ見て読んでお楽しみください。
暮しの手帖社を創業した大橋鎭子の生涯を、たくさんの写真や当時の誌面などでいきいきとご紹介するビジュアルブックです。
生い立ちから女学校時代、そして銀行、新聞社勤めなどを経て、出版社を起こした「しずこさん」、波瀾万丈の93年間。
苦労して育ててくれた母とふたりの妹たちを、早逝した父に代わって幸せにする。その強い思いを胸に、のちに稀代の名編集者と呼ばれる花森安治とともに、戦後、『暮しの手帖』を創刊し、作り続けた、昭和から平成にわたる奮闘記です。
大切なのに、うっとうしい。親が死ぬまで、受け身のままやり過ごせますか。母の善意は、娘の憂鬱。いい娘をやめて、しあわせな娘になるための7つの考え方と行動習慣。普段から母親に感じる小さなストレスやモヤモヤへの解決法を紹介。読み終わったあと、親への執着や期待を手放せる1冊。
水野忠政の娘お大は十四歳で岡崎城主松平広忠に嫁ぎ、嫡男竹千代を産む。だが、実家が織田方に寝返ったため、離縁され、幼い息子と生き別れた。久松俊勝と再婚後、竹千代が、今川義元方へ人質に出されることを知る。わが子の無事を祈るお大は、命がけの行動に…。戦なき世を願う母と、その願いを果たすため天下人家康となった息子。知恵を尽くして戦乱の世を生き抜いた女の波瀾万丈の生涯。
歯科業界に衝撃を与えたベストセラー最新作。「何をするか、どうするか!」日々のケアと道具の「きほんルール」
初めてだった。これほどに、自分を認めてくれる教えは。だから、信じることに決めた。百姓たちは、苦しい日々を生き抜くためにキリシタンになった。なにかが変わるかもしれないという、かすかな希望。手作りのロザリオ。村を訪れた宣教師のミサ。ときの権力者たちも、祈ることを奨励した。時代が変わる感触がそのときは、確かにあった。しかしー。感涙の歴史巨編。戦国期から開国まで。無視されてきたキリシタン通史。