前金に手をつけながら、もう何年も書きあぐねている作家フランソワ59歳。最愛のママンの家に足を向けられないまま、ひたすら過去の甘い追憶・文学談義・お色気話に現を抜かしているが、いつしか妄想が妄想を生み、彼の苦悶は幾重にも変奏されていくー脱線の名手による、ゴンクール賞受賞作。抱腹絶倒のマトリョーシカ小説。
「来年1年間、中国製品を新たにわが家に持ち込むことはやめてみない?」-アメリカに住むフリージャーナリストのサラ・ボンジョルニが2004年12月末、中国製品であふれたクリスマスプレゼントの残骸を見ながらふと思いついたことから始まったこの計画。夫と1歳の女の子、4歳の男の子からなるボンジョルニ家は、以降1年間、毎日の買い物がすべてスリル満点の大冒険、電気製品が故障しても直すことも買い換えることもできず、どうしても中国製しか見つからずにあきらめなければならないものも続出して、家庭内はささいないざこざから緊張感がただようという、過酷な日々を過ごすこととなった。そして夫や子どもの不満は年末の一大イベント、クリスマスの準備で頂点に…。はたしてボンジョルニ家は楽しいクリスマスを迎えることができるのか?そしてはてしなく続くと思われた長い長い12カ月間の我慢の結果、ボンジョルニ家が手にしたものは何だろうか?-その商品を「何気なく」手に取ってショッピングカートに投げ込んだあなた、本当にそれはあなたの生活に必要なものですか?「買い物」のディシプリン(規律)について考えさせられる一冊。
なぜ、フランスのブランドはこれほど強いのだろう。ショコラからエアバスまで、ブランドからフランスが見えてくる。
母がラクになれば、子どもは強く育つ!母親の「孤独」が引き起こす子どものトラブル。「新しい家族形態の危機」にさらされる母と子どもを、カリスマ教育者が救う処方箋。
あらゆる人間関係に知らず知らずのうちに大きな影響を与えている私たちの「声」。相手に好印象を与えるのも、話に説得力をもたせるのも、すべては声しだいだ。本書は、この人間だけが使いこなしている最強の道具である「声」について多彩な視点から読みとく本だ。文化や時代が異なると声の使い方はどう変化するのか?赤ん坊の声から有名政治家の演説まで、知ってびっくりの具体例とともに驚きに満ちた「声の世界」へといざなう。
消えた指輪を見つけるため、少女船長ジャリスは行方不明のランプの精・ルーレルの力を借りることに。探り当てた彼女の居場所は、ジャリスの熱烈求婚者・クアイ皇子の母国で、謎の色男ヤフティーのハーレム!男装で潜入成功…と思いきや、見つかってしまったジャリスは、取引の末ハーレムに入ることに!?「美しい女性の前では、僕はただの恋の奴隷だ…」気障な台詞もお似合いの、クアイ皇子の○○登場!乙女のピンチ第6弾。
祇園でも珍しい中学生舞妓、千代菊。初恋の相手である高校生プロ棋士の紫堂は、千代菊が男の子であることを知らない。でもお互い恋愛禁止の身、想いあうだけの関係で過ごしてきた。ところが、紫堂に女性の影が…?ショックを受けた千代菊だったが、もしそうなら諦めるしかないと覚悟する。その一方で紫堂は、師匠である島村棋聖を怒らせるような行動をとったために破門されてしまいー。
結局、人生の一部に音楽があるというのはこういうことなのかもしれない。当たり前の生活の一部を“自分の”音楽にしてしまった好例がこのアルバム。ライヴ録音ならではのイキイキとしたサウンドに、日常生活をテーマにとった素敵な音楽があふれる。
別々に育つも再会し絆を深めてゆく……マナカナこと三倉双子姉妹主演ドラマの音楽。シンプルでふくよかな主題旋律のいろいろなヴァリエーションほか、さまざまな心情、展開を彩る村松崇継によるスコアと、茉奈嬢扮すめぐみのバンドや仲間の道端音楽家編を収めた2枚組。
「拝金主義」「ご都合主義」に堕落した日本人を痛快に斬って捨て、あるべき姿を示す。「金」より「品性」が成功へ導く時代。
知能が高い。パイオニア精神旺盛。スポーツマン。芸術的な才能がある。SEXが強い…。薄毛の人たちは、そのマイナスイメージとは裏腹に、卓越した潜在能力を持っている。実は、髪が薄くなる原因は、優秀な男を作り出すホルモンにあった!「ハゲを恥じるな、誇りを持て」-自らも薄毛に悩む医師が推奨するポジティブ・ヘア・ライフ。
乙女の国、私立カトレア学園の入学式。迷子になって泣いていた、ひなを助けてくれたのは『氷のプリンス』大城翼先輩。みんなの憧れのプリンス・翼先輩は、なぜかひなを気に入り、カトレア祭で自分のプリンセスになってほしいと申し込んできてー!?翼先輩のパートナーとして認められるため、乙女の試練に立ち向かうことになったひなだけど…。男子禁制の乙女の花園でひそやかに咲く、乙女たちの甘くて切ないスイート・ラブ。
中学生だけど舞妓を続けて1年になる千代菊。誕生日プレゼントという名目で、贔屓の客・楡崎から海外旅行に誘われた。でも、千代菊は本当は男の子。パスポートで性別がバレては大変だから、カドが立たないように断らなければ…!ところがそこへ、祗園の仕事としてロンドン出張の話がきた。それを理由に、楡崎の申し出は断れると思ったのだが!?千代菊14歳の夏休み、初めての海外旅行編。
芝二郎ー35歳にして無職。土地持ちの家に生まれたのをいい事に、心優しき両親の庇護の下、ぬくぬくと生活していた。町からいっさい出たことのない二郎だったが、父の死、母の失踪、残された豆柴犬「一郎」と謎のメッセージによって外の世界へと否が応でも母を捜す旅に出ざる得なくなってしまった。旅のなか、二郎は様々な人々と出会い、ひとつひとつ困難を乗り越え、メッセージの謎を解いていく。旅の途中、ひとりの女性ー巻可憐と出会った二郎。可憐もまた心に悩みを抱えており、二郎の母親捜しの旅に同行することとなる。二郎と可憐はお互いに共鳴しつつ、それぞれを支える。そして、二郎はこれまでにない成長を遂げ、母のもとへとあと一歩と迫るのだったが…。可憐の心深くにある悩みとは?そして、二郎は果たして母親のもとへと辿り着けるのか?マメシバと中年ニートの笑いと感動の旅の終結やいかにー。
好評シリーズ『私たちは繁殖している』の活字版。マンガで描けなかった妊娠、出産体験が満載の上、二人目出産当時から現在までの様子をイラストや文章で大幅に追加した。妊娠、出産の楽しさ、世間の常識の不合理さがぎっしり詰まり、妊娠を考えている女性にはもちろん、妊娠を理解したい男性にとっても最適の一冊。
14歳になったばかりの中学生舞妓、千代菊。本当は男の子だけど、周囲には内緒で仕事を続けている。とある舞妓人形を見て、千代菊に惚れこんでいる楡崎が露骨にイヤな顔をしたことで始まった今回の物語。不思議に思った千代菊は、その人形について調べていく。そして楡崎の過去の切ない恋が明るみにー。だが、まさかその恋の結末が、千代菊自身の出生に関わっているとは!?怒涛の急展開。
人口500人の過疎の村で、100人もの雇用を生み出す企業がある。石見銀山生活文化研究所は、島根県から、ファッションと生き方を提案し続けている。昔の町並みから、心地よいデザインと素材のヒントを得、古い家を修復し、ショップとして生き返らせる。地域の環境と景観を守ることも、大切な仕事のひとつ。ソーシャル・ビジネスの実践は、ほんとうに可能なのか。