鎌倉で辻説法をしていた僧侶・日蓮は、やがて他宗派への攻撃を強め「立正安国論」を唱える。幕府が法華経を用いなければ、国内の災害が続き他国からの侵略を受けると予言したのだ。日蓮に仕えていた見助は、その耳目となって予言を確かめるため、九州の対馬に一人で赴くことに…。
日蓮が唱えた「他国侵逼」の予言を確かめ大陸の様子を探るために、見助が対馬に遣わされた。島に辿り着いた見助は蒙古の情報を次々に入手する。その間、日蓮は数々の法難に遭うが、二人の間で手紙のやりとりは続いた。そして十余年後、ついに蒙古が動いたとの情報が…。
少年の日、健志は恋をした。桜の咲く頃だけ春待岬の洋館で会える、美しい少女・杏奈に。なぜ、彼女が現れるのは一年のうち数日だけなのか。なぜ、館に暮らす老人を「兄さん」と呼ぶのか。杏奈の秘密を知った健志は、彼女をいつか救い出そうと決意する。月日は流れ健志は年を重ねていくが、杏奈はずっと少女の姿のまま…。幼い初恋はやがて究極の純愛へ。切なすぎるタイムトラベルロマンス。
また行きたくなる旅プランと安心に旅するコツ、ご紹介します。
日蓮が唱えた「他国侵逼」、即ち蒙古による九州侵攻の予言を確かめ大陸の様子を探るために、見助が対馬に遣わされた。島に辿り着いた見助は蒙古の情報を次々に入手する。その間、日蓮は弾圧や法難に遭うが、対馬と東国の間で二人の手紙のやりとりは続いた。そして十余年、ついに蒙古が動いたとの情報が…。
目いっぱいおしゃれをして目立つ住宅ではなく、住む人の生活を穏やかに受け入れる家、一つ屋根の下に生活のすべてがすっぽりとバランスよく収まっている家ーそんな家で暮らしたい。居心地のよい住宅づくりで定評のある建築家が、みずからの体験を踏まえた住宅論から、家具や愛読書に至るまでを語る。想像の中で自身が住み手となることで生まれてくる間取りや設計上の工夫とは、どんなものなのだろう。暮らす豊かさの滋味を味わう建築書の名著。文庫化に際し、「建築家の本棚から」など大幅に加筆。
「マザリング」、性別を超え、ケアが必要な者に手を差しのべることー。揺らぐ命に寄り添う母の、孤独と疎外感。この社会で不可視化される、「弱き身体」の居場所とは?記録されてこなかった妊娠出産期の経験をすくいあげ、「母」の定義を解体し、いまを生きる人々の声から、ケアをめぐる普遍的思考を紡ぐ。イケムラレイコ、イ・ラン、寺尾紗穂、ドミニク・チェンらへの取材も収録。
「私たちが過去に受けた苦難を、誰かがもう一度味わうことがありませんように」-母親によって描かれた、これまで誰も見たことのないオードリーの横顔、そして家族の物語。
いま最も優れた資本主義経済の担い手は、中国共産党である。WSJ北京支局記者、ブルームバーグのチーフエコノミスト等を歴任する著者が、政府の中心人物からビジネスに邁進する市民の肉声までをもとに明かす「強大な隣国」のリアル。
ノンフィクション作家の草下彰は、自分の過去を題材に作品を書こうと決意した。草下が中学生のときに両親は殺害され、その容疑者すら特定されていない。唯一の手がかりは、両親の殺害前に彼の家を訪ねてきたひとりの男だった。男の足取りを辿るうちに、草下は予想もつかなかった真実を知ることになる…。深く苦悩する母と、母子草に込めた思いとは!?圧巻のヒューマンミステリー!
残された時間がない、将来のお金がない、若い頃の体力がないー「3ない」子育ての記録。中高年カップル必読!高齢出産の苦労と喜び。
さおりと母の一江、ふたりでつくる愛情たっぷりレシピ集。母に教わる料理のコツとは…。抱腹絶倒のレシピ集。
ミセス・ポリファックスは、退屈しのぎにボランティア精神でスパイ志願した陽気なおばちゃま。それが、任務のたびにCIAの思惑を超える大手柄。今回の指令先はタイで、数か月前に再婚したサイルスとのハネムーンの途中で小包を受け取るだけ。ところがタイに着くやいなや、なんとサイルスが何者かに誘拐されてしまった。愛する夫救出のため、おばちゃまは魔のゴールデン・トライアングルへ向かう…。