母と娘、二人の言葉をひとつにした詩集。
男の子なのに祇園の舞妓として本格的にデビューすることになった「千代菊」こと美希也。すでに大評判の千代菊だが、しょせんまだ見習い。舞やお茶のお稽古や、先輩についてのお座敷見習いに励む毎日だ。ある晩、一緒にいた芸妓・銀華さんの持ち物がなくなった。それがなぜか千代菊のカゴの中から出てきたのだ!あっというまに「千代菊が盗みを働いた」という噂が広まってー大ピンチ。
さまざまなトラブルを経て、無事出産を迎えたハイリスク妊婦、著者とイラストレーターの夫が、それぞれの立場から「そのときどうだったか」をリアルに語るドキュメント・イラスト&エッセイ。これから妊娠・出産を迎えるすべての女性、そして彼女を支えるパートナーに。
男であることを隠したまま、正式な舞妓になるための「店だし」をした千代菊。新しい舞妓の誕生は祇園町にとってお祭りのようなものだから、みんな華やいだ気分になっている。見習いのときからのご贔屓筋が用意してくれた着物や帯などで、千代菊のデビューはひときわ豪勢になった。お礼の気持ちを込めて、店だし後初めてのお座敷は、支援してくれたお客さまをご招待していたのだが…。
小学生の頃、家族で毎週末テント生活をしていた本上まなみ、高橋尚子の名前に惚れて指導を始めたという小出監督、亡き勝新太郎との生活を振り返る中村玉緒。「週刊文春」好評対談から選りすぐったベスト版第三弾!アガワのさわやかかつ無垢なつっこみに、ゲストがますます心を開く。対談の内情を暴露した爆笑解説座談会つき。
祗園の置屋・吉乃家の息子美希也は、京都市内の男子校に通う中学生。囲碁部に所属している。たまたま見習い舞妓になって臨時のお座敷をつとめたことから「囲碁が打てる舞妓」という指名を受けて、再び舞妓「千代菊」をやることになってしまう。お座敷に現れたのは天才高校生プロ棋士の紫堂薫。しかし彼は少しもお座敷を楽しんでいないようだった。その態度にムカついていた千代菊だったが。
つい数十年前まで日本のどこにでもあった「わらべうた」。子どもたちは「わらべうた」であそび、夜は昔話を聞き、雨や吹雪で外に出られないときには、「なぞなぞ」をしてあそびました。子どもたちの暮らしには、言葉とあそびが、今よりずっとゆたかにあったのです。そして育った体験を、岩手県遠野に生まれ育った阿部ヤヱさんは、今の私たちの暮らしにも生かせるようにと、ここに伝えてくれています。1歳から小学生まで楽しめる遊びを満載。付録CDには、阿部ヤヱさんの語りによる「わらべうた」25種をすべて収録。
本朝三美人の一人とうたわれた女にも老いが忍び寄る。夫の訪れが途絶えがちななか、女は夫が別の女性に産ませた娘を養女とする。夫との実質的離婚後、その養女へ執拗な求婚をするのは、息子道綱の上司であった。道綱と女性たちとの贈答歌が多く記されるなか、道綱母の切々とした心情が描かれる。わかりやすい注とこなれた現代語訳を付した文庫の決定版。2には、下巻と巻末和歌を収め、各種索引も充実。
「オマエじゃわからん!店長を出せ!」日々接客に励む店員の怒りと涙と感動の記録。
アメリカ南部の町。高校の最上級のジェイドには大きな夢があった。大学に進学し、成功して故郷へ帰ってくる。そして、貧しい人々の生活を救うのだ。その夢には、同級生の恋人ゲイリーがいつも一緒だった。けれど、二人の奨学金給付が決定した夜、事件は起きた。級友で町の有力者の息子ニールと、その友人二人にジェイドはレイプされた。スキャンダルのなか、そらに悲劇が彼女を襲う…。
元気なジェノバっ子のマルコはアルゼンチンに働きに出たままの母に会うため、ひとり旅に出る。時には人に助けられ、時にはくじけながらも勇敢に旅を続けるマルコ-。しかし、期待を胸に行く先々に母はいないのだった。果たして、この旅の終わりにマルコは母に会えるのか-?『世界名作劇場』シリーズ随一の感涙必至の感動作。
脳血栓で倒れた母を自宅介護して10年、限界を感じた著者は、決断をする。母を老人ホームに入れるのだ。そこは、恋愛OK、煙草も飲酒も外泊も自由の、「高齢者専用長期滞在ホテル」だった。侠気の女社長、健気なヘルパー、個性的な入居者たちとの交流を通じて、人が老いて死にゆくことの真実を描いた、感動のノンフィクション。
「足が速くなるマシン」をつくったスポーツ科学の革命児が、まったく新しい切り口で運動神経の本質とその鍛え方に迫る野心作。
インチキの伝統論を笑え!言葉の広がりと深さを知れ!朝夕食後に一章、言葉の病気を防ぎます。
「あの子を助けたいんです。もういちど泳がせたいんです」獣医師の熱い想いが前代未聞のプロジェクトを実現させた。尾びれを失ったイルカに人工の尾びれを。そしてジャンプを!イルカと人間の感動ドキュメント。
小学生のために選びぬかれた日本と世界の感動の名作や人気作、12作品収録。
数学オリンピック(全世界100か国足らずの高校生が集い数学力を競う)の日本選手たちが育った環境には、驚くべき共通点があった。その秘訣を明かしながら、“肩の力をぬいて楽しむ”子育てをレポートします。