レオナルド・ダ・ビンチは、イタリアのルネサンス期を代表する、もっとも有名な芸術家のひとりです。みなさんは『モナ・リザ』や『最後の晩餐』という世界的に有名な絵画をみたり、名前を聞いたことが一度はあるかと思います。その作者がダ・ビンチです。彼の才能は芸術の世界だけでなく、科学の世界でも発輝され、人体や馬の精密な解剖図をつくったり、当時としては画期的だった飛行機やヘリコプターの原型の発明をしたりして、ありとあらゆる分野におよんでいます。
「海辺の光景」「抱擁家族」「沈黙」「星と月は天の穴」「夕べの雲」など戦後日本の小説をとおし、母と子のかかわりを分析。母子密着の日本型文化の中では“母”の崩壊なしに「成熟」はありえないと論じ、真の近代思想と日本社会の近代化の実相のずれを指摘した先駆的評論。
中学3年生で世界戦初優勝。“柔道ニッポン”の先鋒として世界に羽ばたく田村亮子選手を支えてきた母親・和代さんの“自然流”子育て奮戦記。
暗記をするな、考える力をつけよう。数学が苦手な人でも読みこなせるように、基礎知識から丁寧に解説した統計学のワークブック。練習問題を解いていくうちに次第に高度な知識を身につけることができます。
しょうがい児の母親としての、ふだん着の、等身大の想いを、もっと語ろうよ、もっと聞いてもらおうよ。しょうがいをもっていても、その子らしくのびやかに暮らせるように。そのためには、母親も、その人らしくのびやかに暮らせるような、そんな社会であってほしい…そんな想いを、私たち自身のことばで語ってみたかったのです。
お母さんー。いつもは素直に伝えられない思いも、手紙ならきっと言える…。数行の手紙にこめられた、かけがえのない母への思い。福井県丸岡町が公募した手紙文のコンクール「一筆啓上賞」には、全国から三万二千通もの作品が寄せられた。どの作品も、感謝の気持ちとほろ苦い本音とがかぎりなくあふれ、読みながら思わずうなずいてしまうものばかり。いちばん大切な何かを思い出させてくれる、心のエッセンスがたっぷりつまった感動の手紙集。
「一度目」は戦時下の強制連行だった。朝鮮から九州の炭鉱に送られた私は、口では言えぬ暴力と辱めを受け続けた。「二度目」は愛する日本女性との祖国への旅。地獄を後にした二人はささやかな幸福を噛みしめたのだが…。戦後半世紀を経た今、私は「三度目の海峡」を越えねばならなかった。“海峡”を渡り、強く成長する男の姿と、日韓史の深部を誠実に重ねて描く山本賞作家の本格長編。吉川英治文学新人賞受賞作品。
絢爛豪華で重てく難解で、でもやっぱりそこにあるのは人間のドラマで、千年前に、人はこんなにも豪華に現代の悲惨を演じていたという、そんな話。
「わだしは小説を書くことが、あんなにおっかないことだとは思ってもみなかった。あの多喜二が小説書いて殺されるなんて…」明治初頭、十七歳で結婚。小樽湾の岸壁に立つ小さなパン屋を営み、病弱の夫を支え、六人の子を育てた母セキ。貧しくとも明るかった小林家に暗い影がさしたのは、次男多喜二の反戦小説『蟹工船』が大きな評判になってからだ。大らかな心で、多喜二の「理想」を見守り、人を信じ、愛し、懸命に生き抜いたセキの、波乱に富んだ一生を描き切った、感動の長編小説。三浦文学の集大成。
本書は、歯科矯正臨床における歯の移動を正しく遂行するための生体力学の基礎と応用、ならびにこれに関連した諸問題について説明する。
とある精神科病棟。重い過去を引きずり、家族や世間から疎まれ遠ざけられながらも、明るく生きようとする患者たち。その日常を破ったのは、ある殺人事件だった…。彼を犯行へと駆り立てたものは何か?その理由を知る者たちはー。現役精神科医の作者が、病院の内部を患者の視点から描く。淡々としつつ優しさに溢れる語り口、感涙を誘う結末が絶賛を浴びた。山本周五郎賞受賞作。