母が死ぬだなんて、聞きたくなかったー自由奔放な母に嫌気が差し、田舎を飛び出してひとりで暮らす綾乃。そんな綾乃の家に、ある日突然、母の珠貴がやってきた。不本意ながら始まった数年ぶりの母娘生活は、綾乃の同僚若菜くんや、隣の家の不登校少女すずちゃんを巻き込んで、綾乃の望まない形で賑やかになっていく。だが、ある時綾乃は気付いてしまう。珠貴の身体が、すでに取り返しのつかない状態になっていることに。そしてあろうことか、綾乃の身体にもー
母のその「ひとこと」が娘を縛りつづける!「あなたのために」-母はなぜこうした“呪文”をくり返すのか。違和感に悩む娘がもっと自由に「私らしく」目覚めるためのヒント!
8歳のとき、わたしは、母と姉と弟とともに、日本軍の「抑留所」に入れられました。抑留所は、二重の鉄条網に囲まれていて、中はひどく汚く、食べるものもじゅうぶんにはありませんでした。そんな中、母はわたしたちが遊べるようにと、自分で絵を描いて、すごろくを作ってくれました。そして、わたしたちにも、抑留所で見たことを記録しておくようにと言いました…。8歳からの2年あまりをインドネシアの抑留所で過ごしたオランダ人女性が、当時使っていた品々や絵に寄せて、子どもの目から見た戦争と抑留生活を語る、心に残る記録。小学校中学年〜。
透明感のある優しい絵と文で紡ぐ、育児中のママとパパたちのための絵本。
ダキナミ・ヤツノただいま、帰還。永遠を生きる猫と文学。母の発達の続編。
世界の埋もれた名画を発掘・上映する“エキプ・ド・シネマ”運動を主宰する岩波ホール総支配人・高野悦子氏。父の急死のあと十一年余、母を介護し、認知症から奇跡的に救い出した。明治生まれの母の自立した精神とその人生を思い、映画に励まされながら、母がかなえられなかった夢を自らの夢として歩みつづける半生をふりかえる。
母と二人三脚でヴァイオリン人生を歩んできた真理子。心臓病を克服後、末期がんが発覚した母。残された時間の中で、母娘は語り尽くしたいと思った。千住家の事、女性としての生き方、芸術、生と死…一番身近な存在だからこそ知り得なかった事を互いに告白。魂の協奏曲とも言うべき34通の往復書簡。
旅っていうのは、今の自分を知る時間でもある。今の自分を感じられる時間。自分の性格や自分の興味、価値を感じるものがわかる。2014年9月。バルセロナとパリへ。娘と短い旅行をした時の記録です。
言葉のカーネーションを贈ります。ベストセラー『日本一短い母への手紙』を増補改訂。
オッチョコチョイで、“天然”なところがあって、そして何よりも大変な“ふざけんぼ”で、人を笑わせないと気が済まないタチでした。陽気にあるがままに、愛娘が語る母の素顔。
長崎の原爆で亡くなった息子が、三年目の命日に亡霊となって母親の前に帰ってきた!毎晩のように思い出話で楽しい時を過ごす二人だったが、ある日、息子のかつての恋人について話が及ぶとー。戦争の惨禍を愛と慈しみ、ユーモアで超えていく二つの魂の物語。
台湾のベストセラー女性作家・龍應台による、認知症の母・美君に向けて綴られた手紙は、ときに哀憫を滲ませながらも、その語り口の通底音は軽やかで明るい。母に読まれることも母からの返信もないであろう「十九章の手紙」に「掌編のコラム」と「息子たちとの対話」を併録。歴史ドキュメンタリー『台湾海峡一九四九』、逝く父に寄り添う母を描いた『父を見送る』に続く三部作の完結編。
「大化物」「大予言者」「巨人」数々の異名をもち、自らは「世界改造業者」を名乗る出口王仁三郎。近代日本に特異な足音を響かせ歩みその足跡は日本国内はもとよりアジア大陸にいたり、その思想は全大宇宙にひろがる。王仁三郎はその教を語り人々は育ちゆく。しかし立ち騒ぎ世を乱す悪霊たち。