15歳で娘歌舞伎に入門、26歳で当代一の二枚目剣劇役者・市川梅三郎に嫁いだ女優・竹沢龍千代。激動の戦争を芝居とともに生き抜き、8人の子の母となる。「生まれ変わってもまた、おふくろの子になりたい」…今だから語れる、梅沢富美男一家の感動秘話!
悲嘆にともる光。地上のどこにも娘はいない。街じゅうに、家のそこかしこに、確かな存在感を残しながら。『隣に座って』(闘病編)のその後。波のように引いては満ちる悲嘆と、それが育む新しい自分。
鳥濱トメは、昭和4年、27歳のときに鹿児島県知覧町で、富屋食堂を開業した。知覧は戦争末期、「特攻隊」の最前線基地となり、まだ10代から20代の若者たちが、その出撃前のわずかな日々を富屋食堂で過ごした。トメは隊員たちをわが子のように慈しみ、いつしか、「特攻の母」と呼ばれるようになった。日本のマザー・テレサともいうべき鳥濱トメの思いを受け継ぐ実孫の著者が、日本の未来のために捧げられた「命」を語り継ぐ。
ソ連体制下に生きて自由を求めた母娘の行く末はー。バルトの道、ベルリンの壁崩壊を経て、独立へ向かう道のりをたどる、知られざるラトヴィアのベストセラー小説、初の邦訳!
看護師の新しい道を切り開いたナイチンゲールも自分の将来になやむふつうの女の子でした。自らの使命に気づき、貧しい人や病気の人のために生きていくことを決めると家族の大反対にあいながらも、強い信念を貫き通し、ついに看護師となり、さまざまな革命を起こしていきます。
幼少期の生活習慣から学習でありがちなシチュエーションまで網羅。親であればよくある子育てシーンの悩み、「佐藤ママ」流会話術でスッキリ解決!
憧れ、迷い、希望、苦悩…世界中の母親の気持ちに寄り添う1冊。
チキン、ヴィヨンに煎り大豆、糠床にも大豆、打ち豆や黒豆のサラダ、白隠元のミネストローネ…。「豆料理は甘い」「手間がかかる」の先入観を捨て、素直な心で向かい合うとき、見落としていた豆本来の味と力が見えてくる。明治生まれ、江戸っ子の母から受け継いだ豆料理はゆずろうとしてゆずることのできない家庭料理の神髄を、南欧の家庭に長逗留して学んだ料理は新しく取り入れたい世界の豆料理の知恵を伝える。レシピ91点。
理想を押しつけ、娘を思い通りにしようとする母。憧れと恐れを抱かせる9歳年上の姉。女たちの軋轢に向き合わなかった父。絶望感から私は15歳で摂食障害に陥った。自立を求めて「女子アナ」になるが、男性社会のなかで挫折と理不尽を経験。育児をきっかけに不安障害を発症し、死を願うまでに。そんな私を救ったのはー。鋭い客観性で自らを見つめ、包み隠さずつづった衝撃の手記。
認知症介護絵日記。
片づけられない、すぐ口ごたえする、マナーをわきまえない…こんなはずじゃ…と嘆く前に、いまお母さんにできること。
東西冷戦下の東ドイツで物理学者として出発し、その後、ドイツ政界の権力闘争を勝ち上がり、さらにヨーロッパの盟主として長きにわたり存在感を示し続けたアンゲラ・メルケル。信仰と科学、「女帝」と「母(Mutti)」、マキャベリズムとリゴリズム…、さまざまな側面が共存するその多面的な半生を、シモーヌ・ヴェイユ賞を受賞したフランス人ジャーナリストが、多くの関係者の証言とともに、圧巻の筆致で描いた本格評伝。