スウェーデンの福祉が1つの理想であると考えられるようになって久しい。著者が厚生省からの初代のアタッシェとしてスウェーデン大使館に派遣された1980年前後にも、先進的な福祉を学ぼうと数多くの視察団が日本から訪れていた。介護問題への対応が待ったなしの課題となってきた昨今ではその数は増加の一途をたどっている。本書は、交流シンポジウムの記録に加えて、エーデル改革の概要とサービス提供の実際について新たに書き下ろし、さらにスウェーデンの福祉社会を考察して、シンポジウムで語りつくすことのできなかった「改革」とその「実践」を描こうとしたものである。
多重人格、マインドコントロール、人格改造セミナーなど、「癒し」をめぐる現象の意味と危険性を解明し、より大きな可能性を切りひらく注目の書。
中国の躍動、ベトナムの混沌、カンボジアの再生、インドの悠久、発見の夏。バックパッカーの僕は、東京・葛飾から神戸港へ、そこから中国の貨物船「新鑑真号」に乗って一路上海をめざしたのだが…。バックパッカーならではの苦しくも不安な旅の日々、何事も安いことに最大の価値を置く、何をとっても最低のアジアの夏の貧乏旅行。
僕は文化人類学者でもなく、政治や経済を評論するタイプでもない。ただのアジア好きの旅行者だーそう語る著者はリュックを背負い、安宿を泊り歩く。バスを乗り継いで街から街へ。灯ともし頃には屋台にもぐりこみ、安酒を呷っては料理をつつく。アジアを漂い流れて二十年、さすらいのトラベルライター下川裕治が見たアジアの実相。湯気の向うにアジアが見える。
壱岐島は海賊の基地、対馬は海賊の集合地だった。佐渡島では遠く離れた長崎と同じバッテン言葉が使われていた…。四面環海という立地条件に恵まれながら、海に背を向け陸地中心の考え方ばかりしてきた日本人に異議を唱える。海洋時代小説の第一人者が、自らの足でたどって考えた、海から見た日本の歴史。
一杯のお茶のぬくもりと立ちのぼる香り。人が最もやすらぐ至福のひとときに誘われて、著者は旅を重ねる。北京の茶館。モンゴルの乳茶。ウズベキスタンの伝説の茶袋。スイスのハーブティー。香港のアフタヌーンティー。スコットランドのハイティー。そしてふるさと出雲の茶…。ティータイムの楽しみ方は、文化の豊かさを物語る。秘伝の飲み方、喫茶にまつわる歴史、銘茶を育む風土を訪ね、人々の忘れがたいもてなしに出会った。暮らしにとけこんだ『お茶の時間』をともに味わう、喜びにみちた紀行。
本書は、測量の基礎事項で、特に重要である項目を厳選して解説をし、実際の測量の具体的な事象を、基本問題・考え方・解き方で理解できるように配慮しました。
たくさん花を咲かせるコツのコツを教えます。草花類、洋ラン、サボテン類、和もの、花木類、ハーブ類、69種類の育て方を、テレビなどでおなじみの著者がやさしく解説。
日本を震撼させた金融破綻、少年犯罪、薬害エイズ、沖縄問題、宗教事件に通底するものは何か。閉塞するシステム社会の悪循環の構造を解明し、個人の価値を創出する生き方を提唱する、感動とユーモア溢れる論集。
自彊術を朝夕2回、腹8分の食事、この2つを実施することで生活習慣病と言われる慢性疾患に効く。
緑がしたたる。抒情がしみる。タイからマレーシア、インドネシア、シンガポールへ。-楽しくせつない、たったひとりの貧乏旅行記。