男は漁業、女は編物で生きる石と風の島。アラン島のセーターには、こんな伝説がある-。海の男たちが遭難したとき身元がわかるように、女たちは愛する人のセーターにそれぞれの模様を編み込んだのだ、と。哀しい伝説にみちびかれ、アイルランド西端にある小さな島々への旅がはじまった。アラン模様の創始者の末裔を訪ね、羊毛商人の足跡をたどる。旅の果てに出会ったのは、アランセーターの真実の歴史と、そして逞しく心やさしい人々とのふれあいだった。生活のなかに伝統がゆたかに息づくアイルランドへの、みずみずしい紀行。
「祖国か、死か、われらは勝つ」至るところで見受けられるこの標語には、キューバ革命の切実さがこめられていた。独特の人種構造と砂糖生産に限定された経済構造。それがつくりだしたキューバの人々の気質。政治的にも経済的にも大国の影響下にあった国家の、宿命からの脱出の歴史に、20世紀後半の最大の特徴を見る。国家と国家の支配関係における本質的な問題を見据えた紀行文学の最高峰。
森には妖精がすみ、若い娘も平気でヒッチハイクできる国、円塔とケルト十字架を背に人びとの深い信仰が今も息づく国、独立に向けて百敗の戦いを挑んだ過剰な情熱の国、はるかな極西のヨーロッパ-田舎の国アイルランドを旅して、多様な視点から知られていない魅力を浮き彫りにする歴史読みもの。写真多数収載。
各種スタッフのための実践技術を解説。舞台美術教室、照明教室、音響効果教室を収める。イラストなどを豊富に使い、一般的な知識から、とっておきのマル秘テクニックまで教授する。
実例が保証-あなたの“頭と体”の芯からヤル気が湧く本!朝の通勤電車の中-。精気のない顔がなんと多いことか!あなたは決して彼らの“仲間”になってはいけない!朝の10分が勝負である。本書の気功の実践で、まず体にリズムが出てくる、顔つきが変わってくる。そして頭の回転も速くなり、プラス思考の「ヤル気人間」に変身できる!明日から朝起きるのが待ち遠しくなる。
信楽高原鉄道事故。事故の真相は何か長年にわたる裁判の傍聴から推理。
医師や患者が逸見政孝さんの経験から学ぶべきこととは?現役の外科医が勇気を奮って癌を治せない現代医学を批判し、現代医学が認めない究極の治療法を提唱する衝撃の書。
ご存じサイバラりえぞうが、マカオを、タイを、韓国を、そして日本各地をゆく!亡き「マルコポーロ」から「UNO!」まで3誌を渡り歩いた因縁の連載が、ここに堂々の完結。描き下ろし、初カラー化作品を含む、ぜんぶ見せちゃう渾身のオールカラー。
文章の『バランス』なんて考えるな、『ゆがみ』を大切にすることからこそ理想的な自己表現は生まれる!「言葉にできないほどの感情」を的確に表現するにはどうしたらいいのか?今までの文章術の枠組みを超えたユニークな視点と新感覚の語り口で繰り広げられる、ラディカルな自己表現法の数々。情報が氾濫するなかで「自分の頭で考え、表現する力」を見失いがちな現代人たちに贈る、前代未聞・抱腹絶倒の文章講座。
市場は勝利したか?誰が経済の舵をとるのか。資本主義の歴史と未来を斬新な切り口で描き、世界を唸らせた力作待望の邦訳。日本語版のために緊急大幅加筆。
ベストセラー“子育て”作家の鈴木光司がリング・ワールド完結編『バースデイ』を書きながら初めて本格的に語りおろした「育児の快楽」!子育てと仕事に日々格闘するママ&パパ、必読の1冊。
自然の懐深く生きる、豊かで智恵のある暮らし。そして、敬虔で不屈な精神はどこからくるのか。鳥葬の儀式、チベット医療、暦法、正月風景、教育、知られざる素顔をレポートするノンフィクション。
今回のテーマは「インドにハマる者は、インドの“何に”ハマるのか?」である。己の肉体や五感をフィルターにして、それを確かめるのが今回の最大の任務だ。-日本を出発して40日後、オレはボロボロになって帰ってきた。問答無用に凄い旅だった…。出現した怪人の数もハンパじゃなく、車にハネ飛ばされながら漢字の書き取りをしているような日々が続き、1週間は家族ともロクに口をきけない始末だった。インドでのあの40日…それをたった300ページにまとめなければならない。タイやベトナム編の時も、多くの事件やエピソードをウサギのように震えながらカットしたが、今回は比じゃなかった。