超生命体ガイアとは何か?奇才・ラヴロック博士の大仮説最新版。
いったい日本列島において、日本文化はどのように形成・展開したのか。東と西に分かれる文化の諸要素は、縄文=狩猟・採集文化の系譜なのか弥生=稲作文化の伝統なのか。その出自と系統をめぐる論議は活発である。本書は、原初農耕文化論の権威が、該博な知識を駆使し、いわゆる照葉樹林文化とは異質なナラ・ブナ帯に展開する北方系文化の流れを「ナラ林文化」という枠組みで提起し、日本文化の二つ源流を明示する。
水辺の牧にあそぶ馬を河童が水中に引きずりこもうとして失敗するという伝説は、日本の各地に見られる。この類話が、朝鮮半島からヨーロッパの諸地域まで、ユーラシア大陸の全域に存在するという事実は何を意味するのだろうか。水の神と家畜をめぐる伝承から人類文化史の復元に挑んだ、歴史民族学の古典。
ヒルツェルからチューリヒ、そしてマイエンフェルトへ。『ハイジ』の故郷をたずね、作者シュピーリの生涯をたどる。芥川賞作家・新井満と妻・紀子は歩きつづけた。美しい写真と感動の文学紀行。『ハイジ』ファン待望の贈り物。
壮絶な作品『火宅の人』を世に遺して逝った無頼派作家・檀一雄ーその未亡人に、一年余にわたる綿密なインタビューを重ねてきた著者が、取材の過程で微妙に揺れ動く「作家の妻」の心の襞から、檀一雄が書かなかったもう一つの『火宅の人』を紡ぎ出す。ノンフィクションとフィクションの境界線上に、新しいスタイルの伝記文学。
誕生した生命と、となりあわせの死。生の根源の闇と光を見据えた新世代のベストセラー作家、現代日本への警告。待望の最新作。
アリスは12歳で、楽器店の店長をしているパパと、大学生の兄・レスターの3人家族の紅一点。年ごろのアリスの興味は、唇につけるリップ・グロスや下着の選びかた、BFとのデート方法だ。そして、なによりも必要なのは、それらのことを教えてくれる“ママ”の代わりになる女性だ。そんなアリスの前に、タイプのちがうふたりの女性教師が現れて…。小学上級から。
水浦蒼生子、16歳。ふつう(だと自分では思っている)の女子高生。ある日起きてみると飛鳥時代へタイムスリップしていた。織田信長の家来、信澄くんと出会い、かれと一緒に大きなお屋敷に居候することに。ついでに、そこに住む由伎ちゃんの恋のお手伝いを買って出る。実は、大きな事件の手引きをしていることには全く気づかずに…。大人気、笑いと感動の歴史ファンタジー。
著者が生れた京都西陣の町。貧乏医者の親父は、「治療代いらんから、ワシの浄瑠漓聞いてくれ」と患者にせまり、看護婦の母は、診療中にアルバイトの糸車をクルクル。「お母ん、オレ、役者になりたい」けったいな夫婦の息子が歩みだした役者人生とは…?抱腹絶倒!!仁侠マルキスト芸人・山城新伍の原点ここにあり。
ローマ、ミラノ、フィレンツェ、ヴェネツィア、ナポリ他、イタリアのいなか町がぎっしり。
鉄道と時刻表をこよなく愛する著者が列車を乗り継ぎ、みずからの足で、平安鎌倉五百四十年の史跡を訪ね歩く。平安京の見はらし、将門の首塚、奥州平泉の黄金、鎌倉切通し、草戸千軒遺構、楠木正成ゆかりの千早城。時刻表と地図を手に、歴史の舞台を各駅停車でたどる人気エッセイ。「日本通史の旅」第二弾。
写真、文、構成、オール・メイド・バイ・緒川たまき!オールカラー全136ページの“旅おろし”フォト&エッセイ『緒川たまきのまたたび紀行-ブルガリア篇』の始まりです。
マニラの闇、バンコクの深奥、タイ北部のメーホーソーン、バングラデシュの娼館、インドのブラマプトラ川、厳寒のインド・ヒマラヤ、アフガニスタン各地、少数山岳民族の住む村々…旅人たちはアジアの辺境を目ざす。そこには日本人が忘れてしまった心があり、癒しがある。そして旅人は自身を取り戻す。さあ、君もバックパックを背負い辺境を目ざせ!そして自分自身になれ!文庫書下し。