花束か洋梨に似た甘い香りとルビーのような紅のアッサム。白ワインのような芳醇な香りとオレンジに輝くダージリン。最高級の紅茶の印「金の芽」と「銀の芽」を求め、インドで最も危険な地方に旅をした著者が出会ったのは、紅茶を愛し慈しんで育てているインドの人達の暖かい笑顔だった。日頃何気なく飲んでいる紅茶も、その歴史と作り手の顔が見えれば、もっと美味しい。
没後10年、大和の魅力を知り尽くした写真家として今なお根強いファンをもつ入江泰吉。その名作写真76点と、大和に寄せる想いを綴ったエッセイを収めた写文集。巻末で親友である画家杉本健吉氏が、「絵ごころ」のある入江の写真世界を語る。
旅の発端は「夢」だったとしても、旅で出会うのは現実である。だが、その旅を持続させるのは、やはり「夢」であるー。ハンガリー、ギリシャ、ポルトガル、そしてアトランタ五輪の祭典へ。旅は続く。掌の中でページをめくりながら読者もまた著者とともに「旅を読む」ことになる。そして夢を見るように、静かに、世界を巡礼する。単行本未収録65頁を含む充実したオールカラー3部構成。
アイルランドの民謡が長いのは、それがもともと、物語を語るメディアであったため。文字に頼らず、口承を旨としてきたケルトの末裔たちにとっては、歌もまた物語の一種なのだ。歌を通してアイルランドの語りに興味を抱いた著者は、緑の島の各地を訪ね、語り部や主婦、俳優、ミュージシャン、映画監督など様々な人に出会う。笑い話や妖精譚、運命と戦う美女の神話などから浮かび上がる、アイルランドの民衆史。それらを語る人々の、口承文学への熱い思い…。「妖精の国」の真実の「心」を、時にユーモアを、時に心あたたまるエピソードを交えて伝える好著。
本書は、電気工事の分野で活躍する皆さんのために、電気工事の基本となる事項を取り上げ、それぞれの内容ごとに、数値や図、表などの資料および具体例を示してわかりやすくまとめた。
建設産業経理研究所では、現状を踏まえ、建設業経理研究会が取りまとめたガイドラインに更なる検討を加え、JVの独立会計方式を基礎とするJV会計の指針をここに取りまとめた。
樹齢2000年の山高神代桜、滝のごとく流れ落ちる三春の滝桜、白から薄墨にけぶる根尾谷の淡墨桜…。
アーサー王伝説やケルトの神話、さらには魔女や妖精伝説が今も息づくイギリスは、おどろおどろしい怪奇現象やファンタジー・ロマンに満ちている。ハリー・ポッターを生んだイギリスのふしぎな精神世界、ミステリアスな風土と歴史を、アラマタが行く。ハリー・ポッターの世界をアラマタが読み解く。
本書では、どうすれば情報セキュリティポリシーの構築に成功するのか?を、構築に失敗してしまった企業や自治体の構築担当者の方々へのインタビュー結果を基に、情報セキュリティポリシー構築失敗の要因を分析し、失敗しないための構築手法を紹介している。
気功のこと、人に伝えたいのにうまくコトバにならない…何年もモワモワを抱えていた私の前に、ある日めっぽうおかしな弟子「ちゃーちん」が出現。その不思議なセンスに乗って、気のドアをひらく冒険が始まった。
自分の頭で考えること、想像力を高めること、敗北の経験から学ぶこと、その糧を求める人々へ贈る。精魂を込めた最高傑作。
神話、絶景、人情、美食…魅惑の島、済州島のすべて。
本書では、現在の4WDシステムにはどのようなものがあるか、機構的にまとめて整理し、それぞれを具体的に紹介した。
西欧に追いつこうとした近代日本が官民を挙げて取り組んだ土木建築事業の精華を網羅。北海道から静岡まで、現存する102の「遺産」を背後に横たわる多彩な人間ドラマとともに紹介。『読売新聞』日曜版の講評連載、待望の単行本化。