文明開化期の日本…。イザベラは北へ旅立つ。本当の日本を求めて。東京から北海道まで、美しい自然のなかの貧しい農村、アイヌの生活など、明治初期の日本を浮き彫りにした旅の記録。
通常、ハワイと呼ばれる太平洋上の島々。しかし島本来の言葉では、ハワイイと発音される。「南国の楽園」として知られる島々の、本当の素顔とは?キラウエア火口を覗き、タロ芋畑を見に行き、ポイを食べる。サーフィンやフラの由来を探り、航海技術の謎を探る…綿密な取材で綴る、旅の詳細なレポート。文庫化にあたり、新たに2章を追加した。ハワイイを深く知りたい人必読。
長い中世の歴史の土壌に花ひらいたルネサンス文化のなかで花づなのようにない交ぜられた踊りと音楽のさまざまな姿。生活に繋がり人生の折ふしに関わった踊りをもとめてフェッラーラ、フィレンツェ、マントヴァ、ミラノへと古典以前の踊りをたずねる旅。
難しい数式の使用を避け、電気磁気や電気回路の基礎知識があれば理解できるように留意。最も基本的な各種機器の動作原理と特性に加え、最新の機器についても記述している。
天と地の間、「青い鳥」は飛ぶ!メーテルリンクによる幸福をめぐる117の変奏曲。
特に信心深いわけでもない普通の病気がちの72歳の老人が、四国八十八ヵ所を四回に分けて三年がかりでぶらぶらと歩き、お遍路した軽妙なる旅の記録。
人には必ず最初の旅がある。旅先で出会う「夢」がある。著者は時にカメラそのものとなって旅の一瞬を焼き付ける。ギリシャ・ジャマイカなどを舞台にジイド・メルヴィルらの言葉を引用しつつ「果てしない旅」を語り続ける。名著『一瞬の夏』を書き上げたプロセスはまさに「旅」そのものであったのかもしれぬ。そしてそれは未だ完成されぬ旅。単行本未収録83頁を含む充実したオールカラー3部構成。
大正十年三月下旬から七月上旬まで、およそ四ヵ月に亘り、上海・南京・九江・漢口・長沙・洛陽・大同・天津等を遍歴。中華民国十年目の中国をつぶさに見た芥川龍之介が、政治、文化、経済、風俗ほか、当時の中国の世相を鮮やかに描写。芥川独得の諧謔と諦観で綴った大正十年の中国印象記。表題作をはじめ「長江游記」「北京日記抄」及び、絵葉書に象徴的に記した各訪問地の感想「雑信一束」の五篇を収録。
分析化学は多くの人が利用しているが、「難しい」「とっかかりができない」などの声をよく聞く。本書はそのような人々に、まずどのようなものかを理解してもらうための入門書である。化学を専門にしている人よりも、むしろ化学に興味を持っている人を対象にまとめている。
本書では、木造の標準的な在来軸組工法をとりあげ、はじめて木造の構造を学ぶ人が、できるだけやさしく、総合的に理解できるように、まずは模型を作り、それぞれの部材の構成や位置関係等を一つ一つ立体で視覚的に把握することで、木構造の原理を総合的に理解していく。次に、立体を創造しながら、順を追って構造図を描いていく。
人文地理学者で無類の親日家のE.R.シドモアは、ポトマック河畔の桜植樹の立役者でもあった。明治十七年の来日以降、たびたび日本を訪れ、人力車で全国各地を駆け巡り、鋭い観察眼で明治中期の日本の世相と姿を生き生きと映し出す。自然と共に生きる日本の歳時伝統と日本人の優しい心。日本を愛したアメリカ女性の描く日本印象記の傑作。
「仏には惚れる。神には擦り寄る。妖怪とはちょっと親しくなりたい」自他ともに認めるミーハー・オカルトオタクの著者が、北は東北、南は沖縄・台北まで、謎と不思議を求めて、数々の「聖地」に出発。パート1よりもさらにパワーアップした突撃精神、無謀ともいえる行動力!果たして道中はドジとトホホの連続、よくぞ無事に戻って来た…。神仏やお化けにたっぷり接近遭遇できる、類まれな紀行エッセイ。
広瀬光治が紡ぐ手づくりの世界、その言葉。
方言は日本語の原点!75の地図で易しく解説!日本人の心に響き、心を揺さぶる方言が今、絶滅の危機に瀕している。まだまだ、各地方では、個性的で豊かな方言が息づいている。日本語は決してひとつではない。
『金色夜叉』は、毎朝の新聞の配達を待ちかねる読者の絶大な支持を受けて、明治三〇年一月から明治三五年五月まで、五年以上にわたって『読売新聞』に断続的に連載された。下巻には、「続篇金色夜叉」「続続金色夜叉」「新続金色夜叉」を収録。
昭和5年『放浪記』がベストセラーとなり、芙美子は念願の中国行きを果たす。翌年はシベリア経由で渡欧すると、半年余りをパリ、ロンドンで過ごした。小説を書くのは恋人が待ってくれているように愉しいと言いながら、「苦しいことは山ほどある。一切合財旅で捨て去ることにきめている」。旅を愛した作家の、愉楽の時を記す20篇。
高低差がない海に、海流があるのはどうしてだろう?エルニーニョが近隣諸国だけでなく、遠い日本にも影響をおよぼすのはなぜだろう?大海原や広大な空でおきる不思議な現象の数々を演出する「コリオリの力」の正体に迫りながら、海洋物理学から気象学、気候学までわかりやすく解説する入門書。
愛知・岐阜・三重・長野エリアから、清らかにして、心洗われる名水・湧水58カ所を紹介。旅情を味わい、感動を訪ねるガイドブック。