気候危機は、西洋型近代の英知のみでは乗り超えられない。生命が居住する地表数キロの薄膜「ガイア」が近代人に告げるもの。地球への私たちの帰属を再物質化せよ。名著『虚構の「近代」』の著者が人類に託した最後の理論書。
「人新世」時代の文学へ。「気候変動の危機はまた、文化の危機であり、したがって想像力の危機でもあるのだ」地球温暖化の時代に問いかける小説・政治・歴史の行方。
譜代親藩が治めた、東海道の要・桑名。気候温暖、「十楽の津」の繁栄が見事に蘇る。
繰り返される大量生産と大量廃棄、慢性化した長時間労働、広がり続ける格差、歯止めがかからない気候危機ー今、際限なき成長を追求する資本主義の矛盾と限界が露呈している。これを解決する経済社会ビジョンとして注目されるのが、「脱成長」だ。欧米で脱成長論を推進する旗手が、人々の意識変革を誘いながら、ベーシックサービスやケア・インカムの導入、コモンズの復権など、脱成長を実現するための具体的なプランを示す。“常識”を破り、真にゆたかな世界を構想する画期的提言の書!
削減目標の設定、再エネ調達、投資家対応、情報開示まで、企業の具体例を交えて実践的に解説。
本書では、規範的見地に偏重するグローバル・ガバナンス論に修正を試み、大統領・国家主体・社会主体の複雑な連携と選択を捉えながら、ブラジルにおいて野心的な気候変動政策が形成された道筋を明らかにする。
自己を空しくするという生き方!現代に「聖人」は可能か?エコフェミスト神学を牽引してきた著者が生前最後に記した渾身の書。
本書『グリーン・ニューディールを勝ち取れ』は、第一線で活躍する若者の活動家、ジャーナリスト、研究者が、気候変動の大惨事を回避するためには何が必要なのか、そして、それを実現するための方法論について多様な角度から論じています。大部分の著者は、アメリカでZ世代・ミレニアル世代とよばれるハイティーンから30代半ばまでの若者世代で、社会運動団体のサンライズ・ムーブメントの共同創設者であるヴァルシニ・プラカシュ、グリーン・ニューディール政策の立案者であるリアナ・グン=ライトなどが執筆しています。また、ノーベル賞受賞経済学者のジョセフ・スティグリッツ、反グローバリゼーションのジャーナリストであるナオミ・クライン、国際的に著名な環境保護主義者のビル・マッキベンがエッセイを執筆しています。不平等や人種差別に立ち向かわなければ気候変動の危機を解決できない理由とグリーン・ニューディールによって実現できる正義の経済を構築する方法を学びます。
実利優先で柔軟に変化していくという強さが資本主義にはある。産業革命期や第2次世界大戦後など、資本主義への批判が強まったことは過去にもあった。だが、そのたびに資本主義は進化し、人びとの暮らしを豊かにしてきた。そして、今また資本主義は変わろうとしている。問題は大きく複雑で、なすべきことは多い。それでも希望はあるー。資本主義の本質と未来を問う新聞連載、待望の書籍化。
2019年、オーストラリアで史上最大級の森林火災が発生。5ヵ月間で17万km2もの国土が焼失した。近年、温暖化の影響による森林の「異変」が世界中で観測されている。大規模火災が相次ぐのはなぜか。森林破壊がもたらす経済的影響は。豊かな自然を守るため、何をすべきなのかー。本書は、森林生態系のメカニズムから、日本の里山の持続可能な保全策まで、森林科学の知見を第一人者が解説。実効的な気候変動対策を論じる。
圧倒的迫力の下巻では、化石燃料を基盤にした経済・社会のあり方そのものにノーを突きつける草の根抵抗運動が世界各地で展開、拡大しつつあることを現地取材により明らかにし、さらに化石燃料企業から投資を撤退するダイベストメント運動が急速に広がっている(自らもその先頭に立っている)ことなど、明るい展望も取り上げている。壊滅的な気候変動を回避するために残された時間はあとわずかしかない。しかも本書刊行後に発足した米トランプ政権は二〇一七年六月、パリ協定離脱を表明しており、本格的な気候変動対策がますます遅れることが懸念される。一方で、異常高温、干ばつ、山火事、巨大ハリケーン、洪水、日本でもこれまでに経験したことのない集中豪雨など、世界中で温暖化の影響と思われる異常気象や極端な現象が頻発している。地球が私たちの子孫、そのまた子孫の代まで持続可能であるために今、何をなすべきか。本書の突きつける問いは重く、また誰ひとりその問いを逃れることはできない。
許容される気温上昇「2℃未満」のドアは閉じる寸前、「ゼロの10年」が始まろうとする今、私たちは何をなすべきか。闘う相手は資本主義だ!『ショック・ドクトリン』で世界を驚愕させたジャーナリストによる、地球と人類の未来を語る上で必読の書。
ホモ・サピエンスは、地球をどのように改変してきたのか?今世界的な議論の渦中にある新しい地質年代「人新世」を数多くの写真と図版で総合的に解説。
残された時間はあと10年ー。『ショック・ドクトリン』を著した世界的ジャーナリストが描く、人類存亡の危機とその突破口。