アメリカエネルギー省(DOE)協力のもと、バッテル記念研究所が4年間にわたり取り組んだ、エネルギー政策と環境問題に関する画期的な報告書の最終巻がついに邦訳!多彩な分野の専門家が時にはDOEの見解とは違う理論を展開し、環境問題に関する新しい視点を提言する。
「気候科学」は、いまもっとも新しい科学だ。気象学、地球化学、海洋学、生物学、地質学の英知をあつめ、近未来の地球環境モデルを提示する。地球誕生以来、47億年。ドラマチックに変動をつづける気候の歴史をたどり、スーパーコンピュータを駆使する最先端の研究現場をレポート。酸性雨、砂漠化、温暖化など、人類の社会生活が起こした気候現象を、科学的に検証する。これから地球に何がおきるのかー人類の未来を考えるために欠かせない一冊。
言葉はなぜかわるのか。人間活動の所産であることはもちろんだが、巨視的にみれば、自然環境が重要である。なぜなら、気候の変動によって民族移動が起こり、それが言葉の変化をもたらし、ひいては現在の世界の言語分布にいたっているからだ。本書は、地理学の碩学が言語年代学の成果をふまえながら、気候と言語のダイナミックな関連性を一万年の人類史の中で実証するという野心的試みである。
気温や湿度など気候条件は人間の活動に深いかかわりがある。本書では、熱帯、砂漠、温帯、寒帯、極圏、高地などさまざまな気象条件のもとで人間がどう環境に適応しているかを調べ、人間の進化のプロセスとかさねあわせて、人間の身体の適応能力とその限界を明らかにする。注目を集めている生理人類学の入門書。
グラフと気候数字とが合体。北は稚内から南は那覇までの80か所を選び、各地点ごとに、縦軸に年間の月次および標準値の欄をとり、横に気温・日照・降水・降雪などの気候要素の項をならべて、その数量値を分りやすく色わけして表現している。
1990年代初頭に地球温暖化と気候変化についての包括的な評価がなされて以来、おそらく初めて、本書が21世紀に世界が直面する可能性が高い気候変化のもっとも決定的な要素を示しているのは注目に値する。世界気象機関(WMO)が、本書の作成を指導してきただけでなく、さまざまな背景や関心をもった読者が参照しやすいようにまとめ上げたことは、たいへん有難いことである。本書は、世界中の高校生にとっての必読の書となり、政府職員、企業経営者、報道関係者などの方々の本棚に並ぶに違いない。
本書は、気候変動と、その社会的影響に関する最新の知見をわかりやすく紹介する。まず、地球の気候を支配する物理法則や、あらゆる時間スケールでの気候変動の振る舞い、さらに、過去の気候変動の証拠とその影響について、バランスよく記述した後に、気候変動の観測の仕方や、データ解析で用いられる統計的手法について紹介する。そして、気候変動の原因を探り、気候変動を再現するモデル化の手法についても紹介する。最後に、将来の気候変動予測や、気候変動の防止や軽減にまつわる経済的あるいは政治的論争について議論する。
もともとは、本書はある大学の4単位用の通信教育用テキストとして作成された。通信教育課程の授業を担当する際には、何らかのテキストを指定しなければならない。しかし、説明が分かりやすく、学生が独習しやすいものがなかなか見つからない。それなら自分で作成してしまおう、ということで、明治学院大学で講義してきた教職課程の「自然地理学」(4単位)と帝京平成大学で講義してきた「自然環境情報」(2単位)をもとに、2〜4単位用に再構成したものを教科書としてまとめたものである。