1ミクロン以下の小さい微粒子の雲ーエアロゾル雲は地球の気候にどのように影響するのだろうか。地球科学の最新成果は、太古に大規模な火山噴火や惑星落下で生じた濃密なエアロゾル雲によって太陽光がさえぎられ、気温が異常に低下し、生物群が多く絶滅したことを教えている。同じメカニズムが核戦争で生ずる火災煙でも作用し、地球環境と生物圏の破局が訪れるという。このような破局をいかに防ぐかは人の理性にかかっている。
異常気象は、文明崩壊の予兆か?巨大災害の世紀をを生き抜くために今こそ読んでおきたい、緊急提言の書。気候変動と文明の興亡との大いなる関係を明かす。
水の惑星・地球に点在する乾いた大地「砂漠」。世界の砂漠を旅する著者が気候と植生の関係から砂漠の成り立ちに迫る。
500年にわたって人類を根底から揺るがした恐るべき寒冷化と深刻な大飢饉…人口大移動・農業革命・産業革命を巻き起こした「小さな氷河期」!新しい視点からダイナミックに歴史を解く。
自然科学と人文科学統合の壮大な試み。諸学の専門化・細分化が進むなか、知の総合の企てに挑戦した野心的な大著。気候学、気象学はもとより、年輪気候学、生物季節学、氷河学、地理学、地質学他、関連自然科学の成果と、歴史家の独擅場たる古文書データを総合した、初の学際的な「気候の歴史」。
大気の科学をやさしく解説。未だに残る気候変動に対する疑念に答え、変化への対応策を示す。近未来だけでなく、地球誕生以来の気候の変化を振り返り、10億年先の気候も予測する。
日本列島南へ、北へ。四季の移ろい、旬を楽しむビジュアル百科。
気候変動が、人類の歴史にどのように関わってきたのかをわれわれは歴史から学ぶことができる。気候・食糧・人口・文明の相互関係を捉える試みは、現代の気象学に課せられたテーマである。本書は気候変動とわれわれの歴史とのダイナミックな関係を、気温・降水量・太陽黒点などのパラメーターと比較し、気候変動が地域社会に何をもたらし、われわれの文明がどのように変ってきたのか、そして近未来どのように変っていくのかを予測する。悲惨化する1990年代末の地球環境・異常気象・食糧問題そして社会変動を通して、われわれが直面する問題を警告する、高橋気象イズム最期のメッセージ。
気侯はどう変わっていくのか。いま明らかな科学的実事は何なのか。環境問題における科学と政治・社会両者の役割を明確にし、人類と地球環境のゆくえを探る
人類の将来を左右する気候変動と大気環境変化の要因である、二酸化炭素による地球の温暖化、フロンによる成層圏オゾンの破壊が、国連で大きな課題となってきた。本書は、化石燃料からの硫酸塩粒子、火山の噴煙、油井火災のスス等の、成層圏と対流圏に浮遊している微粒子が直接関与する「オゾンホール」「核の冬」の形成の仕組みから、間接的に気候変動を引き起こす自然および人為的な仕組みまでを、初めて詳しく系統的に考察する。
四季折々の味わいをみせる日本の気候は、わたしたちの暮らしのひとコマひとコマに密接な関わりをもっている。一方、冷暖房設備に囲まれ、アスファルトにおおわれた現代の都市域は、昔では考えられなかった特異な気候環境にある。NHK名古屋の人気番組の気候コーナーを担当する著者が、ユニークな切り口で暮らしと気候の関係をさぐり、豊富なデータをもとにわかりやすく解説した面白気候読本。