気候危機は現実化しています。世界の約束は、産業革命からの気温上昇を1.5℃未満に抑えることです。脱炭素・脱化石燃料化を進めることが唯一の発展の道で、脱炭素市場を巡る大競争が始まったのです。省エネ・環境対策先進国であった日本は、再生可能エネルギーや脱化石燃料で遅れをとり、今や気候・産業政策はガラパゴス化しています。どうすれば脱炭素で豊かな経済にできるのか。地域の資源や人材や文化を生かした人間的な発展は可能なのか。本書は世界の動向を俯瞰しつつ日本の気候政策と経済を検証し、脱炭素社会への経済・社会の抜本的転換を訴えます。
地球温暖化の進行により、地球環境はどんどん悪化している。わたしたちは、地球に限界がくる前に、資源を大量生産・大量消費し、CO2を大量に排出する社会から、脱炭素社会へと変化していかなければいけない。脱炭素社会への転換…これなくして、人類の生き残りをかけて取り組むべき、SDGsもできない!この本で地球の悲鳴を聞き、脱炭素社会について理解を深めよう!
アメリカの気候変動対策のうち特に「適応策」に光を当てた初の法学的研究。本書は、人間の生命・身体・財産や生態系への悪影響を防止・軽減するための「適応策」について、法的な規制を含めた適応策の導入が進んでいるアメリカの動向に着目する。
昔はこんなに暑くなかったの?まさか日本が沈没しちゃう!?木の上から見つけた地球の未来。物語をとおして、SDGsがよくわかる!小学上級から。
複雑な問題をお天気のプロたちがわかりやすく説明。
律令制を崩壊させた干ばつ、日蓮が記録した天変地異、寒冷化が可能にした新田義貞の鎌倉攻めー。日本人が異常気象や気候変動に起因する災難にどう立ち向かってきたかを、豊富なエピソードと緻密なデータで描き出す異色作!
進む温暖化。止まらない気候変動。温室効果ガス排出量ゼロなど対策を打ち出す各国だが、最新の研究が示すのは「これらの対策では、温暖化は止まらない」という事実だ。そんな中、欧米を中心に注目を集めている最新技術、それが気候工学(Geoengineering)である。「大気中からCO2を直接回収する」「成層圏に微粒子を撒いて太陽光を遮る」など、温暖化対策の「最終手段」の概要・効果・危険性について、日本の第一人者が解説する。
気候変動に向き合い、「日常を変える」と「社会を変える」をつないでいくために。保育・教育・育児に携わる大人には、いま何ができるのか。
今すぐに、地球を守るために行動してくれる?たった2分で「スーパーヒーロー」になれるよ。気候変動と戦って変化を起こすのに、スーパーヒーローが必要なんだ。この本を読めば、どうしたら#2分間スーパーヒーローになれるかがわかるよ。
本書では、乾燥地における気候変動とその影響・対策について紹介する。第1章では、地球規模の気候変動とその影響、気候変動へのわが国の適応策、国際社会の動向を紹介。第2章では、乾燥地の重要性、資源および将来気候について理解の深耕を促す。第3章ではモンゴルを中心に乾燥地の放牧地生態系における気候変動に関する研究について、第4章では乾燥地農業に及ぼす温暖化の影響および気候変動への対応についてスーダンの事例を含め解説する。
海洋と大気と大陸が連動するおどろきのメカニズム!日本に過酷な異常気象をもたらす、インド洋独自の大気海洋現象「ダイポールモード」とは何か?ソマリア海賊も怖じ気づく季節風「ヒッパロスの風」はなぜ生じる?三つの海底山脈が交差する「ロドリゲス三重点」特有の生き物とは?巨大火山と地震の巣をもつ「日本列島のふたご」が存在していた!驚きと謎に満ちた「第三の大洋」の全貌を解き明かす。
地球温暖化による影響が深刻化しエネルギー政策の転換が求められている。本書は、従来それぞれ独立し検討されてきた気候変動とエネルギーのグローバル・ガバナンス論を統合した新たなグローバル・ガバナンス論の構築を試み、気候変動に関する国際規範がエネルギーに関する国際レジームおよびアジア各国の政策形成においてどのように受容されてきたかを検討する。
自然観と社会観の分離を排し両者合一の普遍的原理を社会変革のすべての基礎におく。大地への回帰と止揚という民衆の揺るぎない歴史思想が素朴で精神性豊かな生活世界を切り拓く。
古気候学の研究者と市民の熱意から生まれた、気候科学のエキサイティングな講義。古気候学とは、堆積物や氷床などに残る痕跡を手がかりに気候変動の歴史を復元し、地球環境を造形するメカニズムを明らかにする学問だ。その成果は地球の理解そのものを確実に変えつつある。本書では第一線で活躍する研究者が、生きた講義の中で発せられる疑問を丁寧に拾いながら、複雑で動的な地球システムの本質を説き明かす。まず古気候学の面白さ、これが圧巻なのである。歴史と本物の科学がみごとに融けあっている。億年〜数年という異なる時間軸を縦横に飛び移る思考。日本海から掘り出した堆積物と数万年前に極地を覆っていた氷床を関連づけるような、壮大なからくりの数々。研究者たちは過去の気候が遺した暗号を丹念に読みこなし、地球環境の頑健さと脆弱さの謎に迫っていく。地球温暖化はウソかホントかといった表層的な議論はもうたくさん、今度こそ地球と環境の実像を掴みたいという読者に、この質の高いレクチャーを追体験してもらいたい。豊富な図版も紙芝居とは意味が違う。科学的根拠を自ら一つ一つ読み解く過程にこそ、「理学する」手ごたえがある。サイエンスカフェ参加者の探求欲にも感染せずにはすまない、充実の地球システム学入門。
記録的な猛暑や記録的な大雨に毎年のように見舞われる昨今、温室効果ガスの削減(緩和)と気候変動影響への対策(適応)の推進は、国や地方の施策のみならず、私たち一人ひとりが考える問題でもあります。本書では、気候変動適応の背景や定義を説明し、適応計画の立案と適応策の実践に関わる考え方と手順を概説します。また、SDGsを踏まえた明るい将来像を目指すために必要な適応のあり方についても解説しています。