ヨーロッパ、南北アメリカ、アジア、アフリカ、オセアニア、南極…41カ国60人の日常と葛藤。学業との両立、親の説得、そして金曜日の勇気。
地球はいま、危機的状況にあります。海面は上昇し、海水は酸性化し、氷河は融け、河口地帯は洪水に見まわれ、多様な生物が絶滅し、共同体は不安定化しています。しかし、わたしたちはその危険な環境の変化をほんとうに理解しているでしょうか。気候変動によって、気象全体や、食物連鎖や、生物多様性や、この先のよりよい未来にどのような影響があるかを。本書は、将来の世界各地の激変ぶりを豊富な図版で解説した、第一級の資料です。ニューヨーク、上海、サンフランシスコ、南極大陸、名古屋・伊勢…さまざまな場所の驚くべき変貌ぶりを、海藻を使った独自の地図で解説します。いまからでも遅くない、地球を救う大事な一歩を踏み出すために、だれもが知っておきたい世界各地の変化を見てください。将来の地球を考えるために必携の一冊です。
歴史を語るには、もはや気候変動を無視できないー新しいデータと新しい発想が拓く日本史研究の未来。
本書は、気候と気象の違いや、地球の気候システム、現在と過去の気候の違い、気候が地球と私たちの生活に与えた影響について、解説しています。そして、将来の気候変化の課題に触れ、今それに対処するために取られているいくつかの手法を紹介します。
河川の氾濫で街は水没し、土砂は住宅を押し流した。気候変動で激化する水害に今こそ抜本的な手を打て!
森林の世界が一目瞭然でわかるアトラス!100を超える地図と多数のグラフやデータとともに、世界各地の森林の多様性を語り、生物多様性の損失をふせいで、より持続可能な森林の管理を可能にするためのさまざまな課題と保護を明らかにする。
2030年は分岐点となるのか。「日本水没」が起こる日。庄内FECでエネルギー自給。斎藤幸平が語る気候危機とコモン。
歴史を語るには、もはや気候変動を無視できない。マクロとミクロの両視点で迫る、気候と社会の関係。
地球温暖化による気候変動は、都市の気候や生活環境にどのような影響を及ぼしているのか。名古屋地域を事例とした詳細なフィールド調査のデータをもとに、猛暑日の急増やヒートアイランドなど都市高温化の実態に迫る。また、暑さがもたらす不快指数や熱帯夜の発生とその分布パターンなどの解析から、熱中症発生の原因・メカニズムおよびその対策を提言する。
ホモ・サピエンスがアフリカで誕生してから20万年。私たちの祖先は、いかにして日本列島にたどり着き今日に至ったのか。大規模寒冷期は日本社会に変革をもたらしたのか?過去の気温を0・3度の誤差で復元した著者が、古気候学や古環境学、分子人類学や考古学などの研究成果を駆使して大胆考察。「日本人」のルーツの定説が覆る!?
5000万年前の超温暖期、260万年前から始まった氷河時代、日本は、熱帯から寒帯まで様々な気候を経験してきた。地球規模の気候変動に翻弄されながらも、ヒマラヤ山脈の誕生によるモンスーンの開始と、日本海の形成による対馬暖流の流れ込みが、梅雨と多雪をもたらし、水と緑に恵まれた日本の気候をかたちづくった!
空気、海洋、氷河、気象、土壌、生命…地球上のあらゆる抗議者が声を上げている。人間ー自然、グローバルーローカル、右派ー左派…「近代」的二分法を問い直す。「テレストリアル」的政治の獲得に向けた思考実践。名著『虚構の「近代」』の著者による、覚醒的緊急アピール。