空気、海洋、氷河、気象、土壌、生命…地球上のあらゆる抗議者が声を上げている。人間ー自然、グローバルーローカル、右派ー左派…「近代」的二分法を問い直す。「テレストリアル」的政治の獲得に向けた思考実践。名著『虚構の「近代」』の著者による、覚醒的緊急アピール。
2050年、勝ち残るための処方箋。
歴史を語るには、もはや気候変動を無視できないー日本列島の多様性から、近世の飢饉史を捉えなおす。
暴風雨、高潮、干魃、感染症の拡大…。気候大災害が今世紀中に奪う命の数は、COVID-19の5倍にものぼる。惨劇を避けるため、ビル・ゲイツは科学、経済、政治の専門家と協力して気候変動解決のブレークスルーを探し求め、来るべき世界の姿を思い描いてきた。10年にわたるその取り組みは、あらゆる人が科学文明のもたらす豊かさを享受できる「本当に持続可能な世界」を指し示している。今なお世界の最先端をリードするテクノロジーの巨人が、我々が歩むべき前進の道を提示する。
ハンチントンの古典的名著本邦初訳。改訂版で明らかになった「気候と文明」論の真髄。
アメリカの環境法政策をリードしてきたカリフォルニア州の取組みとその制度的背景、同国の気候変動に関する訴訟動向の分析・考察を通じて、気候変動対策の在り方を問い直す。
爆弾低気圧、豪雨、落雷、異常高温、台風、豪雪など。最新の知見に基づいて気象遭難を引き起こす背景を探り、事故を未然に防ぐ手立てを考察。決して埋もれさせてはならない過去の遭難事故の教訓、将来も風化させてはならない近年の重大な遭難事故の教訓、そして将来の気候変動とそれに伴うリスク。気鋭の山岳防災気象予報士が「過去と未来を繋いで遭難をなくす!」という思いを込めて、すべての登山者におくる一冊。
本書では、17世紀になされた最初の科学観測からどのようにして気候学の分野での太陽の特別な役割が明らかにされてきたのかを解説する。太陽という光り輝く天体が地球に与える影響を述べているのである。一方、現在の地球温暖化に対しても、多面的に検討している。温室効果が増しているのか、あるいは太陽活動が強くなっているのか。二つの要因が、たまたま同時に起きて近未来の気候に影響を及ぼすのであろうか…?
現代人の必須知識、気象を、元・気象研究所長が「イチ」から解説!
人類が直面する最大の難題、地球温暖化。排出量の分配は?次世代への義務は?過去の排出責任は?社会の大転換が求められる今、哲学・倫理学の重要論点を掘り下げる。本邦初の「気候正義」論集!
脱経済成長との関係は。資本主義経済はどうなる。エコ社会主義をどうみる。有機農法の有効性は。自然エネルギーの可能性は。温暖化対策の財源は。原発をどうする。格差社会をどう超える。新自由主義に対抗するために。地球を救う政治運動とは。上記の疑問に、大思想家と碩学が明快にお答えします。
ニューヨークが、フロリダが、ルイジアナが沈没する!温暖化と海面上昇がもたらした崩壊の風景。常識を覆す「人新世」の恐るべき現実。ピューリッツァー賞一般ノンフィクション部門最終候補(2018年)。全米アウトドア・ブック賞受賞(2018年)
世界には、さまざまな場所があり、多様な人々が暮らしている。そして、そんな各地の人間の暮らしは気候、地形、植生など色々なものの影響を受けている。ふだんは気づかなくとも、私たちの生活は自然と密接に結びついているのだ。「世界一美しい」ナミブ砂漠はなぜ赤いのか?ヨーロッパでオープンカフェが好まれるのはなぜなのか?本書では、気候区分ごとに世界各地の自然環境と人々の暮らしを解説。五〇か国以上を訪問した著者による楽しいエピソードや写真も満載で、世界を知る楽しさが沸き起こる一冊。