化学品は、これまでは国ごとに化学物質の危険性や有害性を分類する基準や表示が異なっていた。しかし、世界共通のルールとして国連のGHSに対応し、統一された絵表示と、化学品の安全性や取扱い、廃棄方法などを記載したSDSの作成と活用が、事業者間、事業者と消費者間の、化学品を安全に使用するための情報伝達手段として必要不可欠となっている。本書ではGHS対応の化学品のSDS、ラベルの読み方、作成法から、実際に化学品を取扱う作業現場の安全性確保や環境の保護を目的とした保護具情報やSDSを活用した作業環境のリスクアセスメントまでわかりやすく解説した。
1877-80年、東アジア各地を観察・踏査したオーストリア人地理学者の記録。本巻はいよいよ、揚子江・漢水を遡り、黄土地帯・砂漠を通って敦煌にまで至る、中国奥地への本格的調査行。飢餓の惨状、李鴻章・左宗棠の人物などにも、著者の観察眼が冴えわたる。
生活のすみずみまで影響力を持つに至った多様な国際機構のうち、安全保障、軍縮、人権、環境などの分野で活躍する主要な国際機構の実際の活動の紹介と分析を通して国際機構の基本的な知識を提供する。
久米島・渡名喜・伊江島・伊是名・伊平屋…沖縄本島周辺の島々と、那覇・南部の民謡を網ら。全体の内容は巻頭写真特集、民謡発祥地伝承地図、各ブロックの概説、歌詞、訳、解説で構成している。
特に信心深いわけでもない普通の病気がちの72歳の老人が、四国八十八ヵ所を四回に分けて三年がかりでぶらぶらと歩き、お遍路した軽妙なる旅の記録。
広瀬光治が紡ぐ手づくりの世界、その言葉。
愛知・岐阜・三重・長野エリアから、清らかにして、心洗われる名水・湧水58カ所を紹介。旅情を味わい、感動を訪ねるガイドブック。
芭蕉の漂泊と郷愁の詩心は、蛇笏・龍太に継承され、文学活動の源泉となった。家郷常住の人の旅心横溢する紀行文、文人交遊記、「雲母」編集後記、対談・座談語録抄を収録。巻末に著書解題、参考文献目録、年譜を付す。
地吹雪が津軽三味線の音律に聞こえる冬、開放感あふれる桜の舞台、躍動感いっぱいの祭り、紅葉で燃えるような弘前城庭園、見知らぬ人と話題が弾む掛け流し温泉ー。大都会から離れた地方都市には、はっきりとした四季があった。単身赴任で出会った津軽。
「地域の個性をあらわすシンボル」「未来を見通す望遠鏡」である遺跡の過去・現在・未来を、最新の発掘データをふまえ、1冊に凝縮する。