世界史的にも類例をみないほど長期に継続した縄紋文化の安定と変化のリズムはどのようなものであったのか。地球は縄紋時代草創期の激しい気候変動が終息した後も小規模の寒冷化に見舞われたが、縄紋人の生活世界はその影響を免れなかったであろう。環境と人文・社会の関係性という観点から、縄紋世界の安定期と変化期が気候変動とどのように関係していたかを探る実践的研究。
気候には保護と刺激の作用がある。風、太陽、温度、湿度からの作用を治療や健康増進のために用いる。運動型気候療法では「ちょっと冷たい」冷刺激を感じながら山や海岸をどんどん歩く。ミュンヘン大学のシュウ教授がガルミッシュ・パルテンキルヘンの運動型気候療法について詳しく解説した気候療法の入門書。
日本の面積の約40倍に及ぶ“地球最大の氷”こと南極氷床。極寒の環境は温暖化の影響を受けにくいと言われてきたが、近年の研究で急速に氷が失われつつある事実が明らかになった。大規模な氷床融解によって、今世紀中に2メートルも海面が上昇するという「最悪のシナリオ」も唱えられている。不安は現実のものとなるか。危機を回避するためにすべきことは。氷床研究の第一人者が、謎多き「氷の大陸」の実態を解き明かす。
地球温暖化を技術の力で解決しようと目論むジオエンジニアリング。小惑星を砕いて宇宙にばらまく、宇宙からレーザーを照射して雲を白くする、火山を人工的に噴火させる、二酸化炭素を集める人工樹を植える…突拍子もないアイデアが目白押しだ。本書ではまず、このような提案がされるほど深刻な状況にある地球の今を確認する。さらに、個々の技術に期待される効果と同時に、それがはらむ問題を解説しながら、私たちにはどのような選択ができるのかを考えるヒントを提供する。
現状のCO2削減だけでいいのか?気候変動への適応を考えるべきか?人工的な「気候改変」は是か非か?環境、気候、都市、交通、生態系、通信、保険の専門家が各施策の特徴と経済合理性、世界の動向を解説。
CGコードでも対応が迫られるTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)による開示の基本事項からシナリオ分析、排出量測定、今後の動向まで解説!
地球温暖化は人類の長い歴史の一こまに過ぎない。8万年にわたる寒冷化と温暖化の気候変化と人類は格闘してきたのだ。人類誕生、古代から中世、近世、21世紀まで、気候変化が世界の歴史をどう変えたのかを克明に解説。
着る人の個性や社会性を表現しながら、健康を維持する「衣服」。クールビズ、ウォームビズが広まった今だからこそ、気候環境に対する体の適応、年齢と温度感覚の変化など、人間の生理反応に基づく効果的な服の選び方や、快適性の数値化を示した。あわせて、日本古来の着物や世界の民族服の特徴をたどり、吸湿発熱などの新しい繊維の開発、環境への負荷を抑えた衣服のあり方など、これからの衣服が果たす役割を考えた。「持ち運べる小さな環境ー衣服」にまつわる科学と文化のはなし。
気候は人間の歴史に、どんな影響を与えてきたのか?アナール派の重鎮が明快に答える、画期的入門書。
日本の水田二毛作はどのように始まったのか。それは単純に生産力の飛躍的発展だったのか。鎌倉後期から南北朝期の気候変動と農業生産の在り方を総合的に論究し、二毛作の展開過程を通して、従来の歴史像を書きかえる。
各国の最前線で活躍する研究者・活動家が、子ども向けにわかりやすく解説!約100点の写真と図表で、気候変動の問題がよくわかる!世界中で深刻化する気候変動の問題を理解し、行動するためのツールに!
京都議定書の採択から20年、日本の地球温暖化対策は進んだのか?これまでの政策過程からあぶりだす。
地球の平均気温が2℃上がると世界はこう変わる!パラパラめくると、みるみるわかる。地球温暖化ビジュアルブック。
砂漠ってどんなところ?水の惑星・地球に点在する乾いた大地「砂漠」。世界の砂漠を旅する著者が、気候と植生の関係から砂漠の成り立ちに迫る。
猛暑、豪雪、集中豪雨…異常気象は、なぜ起こるのか。これからの気候はどうなっていくのか。それらを読み解くためには、地球規模の気候システムの中で複雑に影響しあっている大気や海洋、陸面などの様々なサブシステムを理解することが必要である。最新の地球温暖化予測とその解釈、エル・ニーニョ、モンスーンなどの複雑な相互作用を、豊富なデータを交えながら詳説する。