鈴木慶一水族館館長が感動しつつ選んだ「ビックリハウス」公募作品集。もう20分の1世紀前の産物だけど、ユーミンよりも歌のうまかった「高島平のユーミン」こと鈴木美津子さんとかは今どうしているだろう。ラストのテーマ・ソングは感涙する。
ムーンライダーズの鈴木慶一の私家(!?)レーベル、水族館レーベルの名盤が、まとめてCD化なる!□これは若き才能を集めたオムニバス。オリジナルリリースは84年9月。今なおインパクトがあるのは、(2)と(8)。(10)はヘンだ。全体的に渋く枯れた味わい。
世界中の野生動物が集まる動物園。飼育係の人々と動物たちの愛情あふれるふれあいをはじめて明かす様々な苦労を、ユーモアあふれる文章と美しく正確なイラストで描く新形式の物語絵本。
水族館はおもしろい。けれど、海の生き物たちの生態については、ほんとにわからないことだらけ。飼育を可能にするのには、苦労と工夫が要ったのです。戦後、日本の水族館の発展に深くかかわり、『子ども電話相談室』などでも長年活躍してきた著者が、水槽の裏側をダイナミックに紹介。マンボウ、ラッコ、セイウチなどなど、海のスターたちも続々登場して、楽しい話、不思議な話が満載です。
明治19年(1886),三浦半島の突端近くに三崎臨海実験所が創設された。眼前に広がる相模湾は世界有数の海産動物の宝庫、その宝庫からもたらされるガラス海綿、オトヒメノハナガサ、クラゲムシ、メンダコ、深海性ナマコ等々の探究は欧米の学界を驚嘆させ、日本の動物学が自立する礎となった。それから100年、その三崎臨海実験所に去来した人々と、真の主役である海の生きものたちとのかかわりを通して、本邦動物学の歩みをたどってみようー。
躁と鬱の波間に漂って、どくとるマンボウの思索も心も千々に乱る-ユーモアに満ちて、エッセイ。
おんなのこが、すいぞくかんに、やってきました。ガラスのむこうは、どこまでもすきとおった、しずかなみずのせかい。おんなのこは、いつのまにか、みずのなかで、さかなたちとあそんでいました。
ラッコ物語(7月25日(土)東宝洋画系一斉ロードショー)のすべてがわかるこの1冊!
全世界の魚類は3万種といわれ、日本の近海には5000種近くの魚がおり、日本人と魚は古来深い関係にあります。それだけに魚に関する雑学も枚挙にいとまがないと言ってよいでしょう。本書は魚好きの私が、魚の味覚や生態およびその言い伝えなどを雑学的に記してみたものです。
博物学は、単に地球の財産しらべを行なう学問ではなかった。自然と生物に親しく接し、政治とか宗教とかの色めがねを外した純粋に物理的な自然を記述することと、その自然が私たちの心に送りこんだイメージ-あるいは人間の詩的想像力の源を解明することが、いわゆるナチュラリストたちにまかせられた役割だったのだ。そういう壮大な学問が、かつて成立し、しかもそれに取り組んだ偉大な想像力の持ち主たちが数多く活動していた。このささやかな書物は、いわば目玉と知能とを支えにして地上を歩きまわった人々の生きざまと意見とをまとめたものである。