平成不況の真っ只中、一方で時代は、かつてない規模のヒット商品を生み出してきた。いわく、「売れるものはバカ売れする」「売れないものはまったく売れない」-1990年代とは、「一人勝ち」の時代とでも言うべきかもしれない。本書では、「メガヒットが生まれる背景」を分析したうえで、「メガヒットを生み出した企業(人物)は本物の勝者なのか」「メガヒットが生まれやすい社会の陥穽とは」といった問いに、明確な回答を提示してゆく。「一人勝ち」を生み出す秘訣を探る書であり、また、「一人勝ち」を容易に生み出す社会に対する警世の書でもある。
植民地の遺制、国共内戦と冷戦の鬼っ子、世界市場での融通無碍の活躍…。台湾の顔は、つくづく“二十面相”だ。いまやアジアのアキレス腱であるとともにかなめともなっている台湾が、揺れている。独立か、統一か?それとも第三の道があるのか?この島の選択が、アジアと世界の未来を決める。緊急の課題を根底から考える、ラディカルな台湾論。
かつて不治の病と思われていたがんも、治療法の進歩などによって、以前に較べて格段に治るようになっている。しかし、いまでも死因の第一位はがんであり、日本では亡くなる人の約三割を占めている。そして、約八割の人が病院で死亡し、末期がんでなくなった人に限ると、約九割が病院で最期を迎えている。こうした現状のなかで本書は、人生の最後のときを、自宅やホスピスで過ごすことを選んだ家族を紹介する。家族が置かれた状況はさまざまだが、それぞれが自分らしく最後の日々を生き抜いて、納得のいくかたちで最期を迎えていった。がんの末期に至った患者とその家族、医療関係者たちの姿を描いた痛切なドキュメント。
期限は互いが飽きて別れるまで。ブティック店員で自他ともに認める遊び人の北里は、小悪魔のような美貌の青年・高島を口説き落とし付き合うことになった。ところが、いざ付き合ってみると、遊びなれているように見えた高島は、実は初体験もまだしていない初心な青年だとわかる。高島の純粋さに触れ、北里はいつからか彼に溺れるように惹かれていき…!?人気作『最悪にして最高の抱擁』リンク作登場。
売り急ぐから、お客様が逃げる。『御社の営業がダメな理由』の著者が明かす実践営業の極意。
「シャーロック・ホームズ生誕百周年記念」に銘打たれた仮装パーティー。ユーモアに溢れたこの余興はせまりくる殺人事件の幕開けにすぎなかった。女性探偵ミセス・ブラッドリーの推理が冴えわたるスプーフ・ミステリの代表作。
アリエール、パンパース、ジレット、ファブリーズ、SK-2…。100円台の商品群で、営業利益率はトヨタの2.2倍。7年で売上倍増、利益3倍、年平均EPS+12%。超優良企業の顧客戦略を徹底解明。
その患者に適切なくすり、処方されていますか?薬剤師・看護師・医師が知っておきたい、性差に留意すべき薬剤、女性患者のケアのコツなど、現場に即した情報を解説したチーム医療従事者必読の一冊。
市場には何が足りないのだろう?ごく凡庸な我々は、様々な人生の決断において自らの不合理性とひ弱さに振り回され続ける。制度に“ナッジ”を組み込めば、社会はもう少し暮らしやすくなる。“使える”行動経済学の全米ベストセラー。世界的な金融危機を読み解いた「国際版あとがき」も収録。
放射能に汚染され、猛毒の巨大生物が這う1000年後の地球から戻ったジャック。北極海の氷原で目にしたものとは?ダーク・アーミー対ダンの一族、最終決戦の号砲が轟く!地球上の全生命のあり方を問う、最新鋭の3部作、ついに完結。
記憶ではなく映像資料から、戦後社会のリアリティに迫る。これまで眠っていた9000本余の初期CMを掘り起こし、CM論に新たな展開をもたらすと同時に、戦後日本文化の歴史と現在を見直す。ステレオタイプに基づく昭和イメージに一石を投じる1冊。
フレンドル大公国の少女イリーナは、従兄であるミハイルとの結婚を目前に控えていた。だが、勢力を広げていた騎馬民族国家オルドブライから一方的な要求をつきつけられる。公女を一人、オルドブライ皇子の妻として差し出せ、と。従わなければ母国は滅ぼされていしまうだろう。戦を避けるため、嫁ぐことを了承したイリーナは、結婚相手の皇子を見て驚くのだが!?運命の恋を描く大河ロマン。
母は不治の遺伝性疾患、ハンチントン病と診断された。私たち家族は母の余命が残り少なくなるなか、ハンチントン病の解明をめざして研究プロジェクトを立ち上げ、ついに原因遺伝子を突き止める。しかし、発病の可能性がわかる「遺伝子診断」という苛酷な現実が新たに待ち受けていた。ゲノムの世紀、家族の行動と葛藤を描くノンフィクション。
選んだのか?選ばされたのか?買い物、選挙、人生…自由に「選択」しているつもりでも、その実態は不自由だった!「自己責任」の罠にかからないためにー「正しく選択する」ことが困難な時代の処方箋。
我々が今、明かさなければならない真実。日本の何が変わり、何が変われなかったか。敗戦から安倍政権「ねじれ解消」まで、田原総一朗と宮崎学が眼前にしたこの国を動かしてきた力の変遷ー。歴史と向き合わずに来てしまった、すべての日本人へー。