高度情報社会が来るという。ソフトノミックスだともいう。けれども、そのわりには情報の本来性や文化の性格があまり議論されてこなかった。本書は、情報を生物にたずねその本来の意味を問い、また文化の中の情報を渉猟して、広範な問題提起をする。ネットワークとシミュレーションの時代の初本格的入門書である。
昭和20年8月15日を前にした数日間は、まさに戦後日本を決定づけた時であった。和平派と決戦派との攻防は頂点に達し、15日、ついに天皇陛下の玉音放送となった-。日本はなぜ敗れたのか、その原因を読む。
チャールズ・ダーウィンは、軍艦ビーグル号に乗って、5年間にわたり世界を一周したあとで、19世紀の社会を根本からゆりうごかす理論をあみだします。彼は『種の起源』という本のなかで、人間もふくめ、あらゆる生き物は自然選択(自然淘汰)によって進化してきたものだ、とのべたのです。「人間は神の手によって、神の姿に似せてつくられた」と信じていた当時の教会や人々は、この考え方に大きなショックをうけ、はげしい議論がくりかえされました。しかし、時がたつにつれ、科学者たちはダーウィンの説に賛成するようになり、今日では、その説をもとにさまざまな研究が花開いているのです。
本書はまず第一に、戦後の日本企業成長を支えてきた強さが今、弱さの原因となり不況となっていることを明らかにする。第二に、日本企業の成長を推進してきた中年社員が時代の変化に取り残されかけて不要になりつつあることを説明するとともに、そうした中で、中年はいかにあるべきかを提言。
1977年6月20日、イギリス・アングリアTVでオン・エアされた一本の科学番組「オルタナティブ・スリー(第三の選択)」は世界中で一大センセーションを巻きおこした。大金持ちの支配者たちは、汚染と人口過剰で危機を迎えた地球から大脱出するために、火星と月とにドーム都市を築き疎開しようとしている。その計画のために科学者や一般人が続々と誘拐されているというのだ。このあまりに常識を越えた内容に人々はいったい何を求めたのだろうか。しかし、著者のジム・キースは専門の陰謀情報を駆使して、客観的な傍証を豊富に加え、裏付けの乏しかった「第三の選択」を見事に甦らせた。番組やその後に出版された本そのものは明らかにフィクションの形をとっているが、その示唆するところは、大方事実であるという結論を出している。本書は真の「第三の選択」の姿を浮き彫りにし、さらにはそれを凌ぐ「第四の選択」の存在をもつよく訴えている。
宗教の正邪を見分けよ。全世界の宗教を統合し、地球的平和と人類の再生を促す。
関東大震災の復興に必要な巨額な資金を、日本はウォール街・モルガン商会の協力で調達した。以降急速な近代化を実現していったが、実に国家予算の六割を超える対日融資をモルガン商会の手で受けていた。昭和初期、再び金本位制をとることが不可欠だとするウォール街の強い要請に導かれて、日本は金解禁を実施する。しかし、アメリカの株価の大暴落に引続く大恐慌。全てのシナリオは無効となった。
中国では満州国を「偽満州国」と呼ぶ。それは、清朝の復興、皇帝への復辟の妄執に憑かれた一人の男と、大陸の「新国家」建設を一途に押し進める関東軍との、綱渡りのような13年半の建国の歴史であった。最後の皇帝と関東軍との、密室で繰り広げられた、権力を巡る野心と謀略、裏切りと失意のすべてを記録したノートが初めて公開された。皇帝薄儀の最も信頼厚かった通訳官の記した『厳秘会見録』である。
いのち、そのきわみをしる。医者と和尚の「いのち」の往復書簡。
労働に関するいくつかの課題を検討してみたい。すなわち、第1〜7章において、人口の高齢化、扶養問題、労働力不足、高齢者の労働力化、女性の労働力化、外国人労働者、労働時間短縮の7つのテーマを取り上げる。これらはいずれも、将来、10年、20年という長期にわたって、労働のあり方に大きな影響を与える問題である。副題を「21世紀の労働問題」とした所以である。しかも、筆者のみるところ、これらの課題に対する今日の対応が、労働の分野を越えて将来の社会を大きく左右する。
米国のパワー・エリート集団に左右される日本の進路。日本の外交・安全保障政策は誰の選択か。
進化論の構図を完成させる最後の理論。生物学最大の難問を解決する革命的な理論の全貌が、今はじめて姿を現す。