大国による世界支配=覇権システムは終焉を迎えた。では新しい国際秩序はどのような構造になるのか?新世代の国際政治学者が、広い学識と柔軟な思考に基づいて、21世紀へのパラダイム・シフトと日本の行くべき道を世に問う力作論考。
不可視の内部を持つ者同士が頻繁に接触し、さまざまの関係を取り結ぶ複雑で流動的な現代社会では、コミュニケーションは見せかけや偽装などのレトリックを必要とする。しかし、このような社会を思想史的に展望するならば、超越的な理念、懐疑と自省を無視できなくなるだろう。
日本一の〈音〉と称される伝説的ジャズ喫茶店主のこだわり、情念、そして矜持。
ダーウィン以来の大仮説「形の起源」。ニュートリノ、水晶、昆虫、蘭、恐竜、ヒト-。森羅万象の形の謎を解く進化論最大の問題作。
日本のハイテク過信の虚妄、激化する知的財産権戦争、科学・技術基盤の貧困…。ハイテク国家日本の危機を多角的に検証し、「淘汰の時代」に日本が生き延びるための方策を提言。
チャールズ・ダーウィンは、軍艦ビーグル号に乗って、5年間にわたり世界を一周したあとで、19世紀の社会を根本からゆりうごかす理論をあみだします。彼は『種の起源』という本のなかで、人間もふくめ、あらゆる生き物は自然選択(自然淘汰)によって進化してきたものだ、とのべたのです。「人間は神の手によって、神の姿に似せてつくられた」と信じていた当時の教会や人々は、この考え方に大きなショックをうけ、はげしい議論がくりかえされました。しかし、時がたつにつれ、科学者たちはダーウィンの説に賛成するようになり、今日では、その説をもとにさまざまな研究が花開いているのです。
マネーサプライは実際に操作できるのか。誤解発生の原因を解明。金融政策の基本は何か。金融調節の実際を解説。
巨人アシモフが死の直前にみた千年後の人類とは。エネルギー・人口・テクノロジーに焦点を合わせ、歴史のパターンを辿りながら未来史を予測していく。輝かしき超惑星文明「宇宙・コンピュータ・頭脳進化…」への大いなる提言。
車にひかれて死んだノウサギを見つけた子どもたちは、このノウサギを主人公に物語をつくることにした。そしてこの物語が、死の世界の入口にいたノウサギに、ある選択を-。ファンタジックな抒情あふれる作品。
くらーいくらいまっくら森に、きれいずきで、はたらきもののあらいぐまのせんたくや一家がひっこしてきました。ゴシゴシジャブジャブジャーブジャブ。森の中は、みちがえるようにあかるくきれいになりました。でも、この森にはまほうつかいがすんでいたのです。まほうつかいは、あかるいのと、きれいなのが、だいきらい。まほうつかいはおこって、あらいぐまのところにやってきました…。
コマーシャルで“酵素”と聞くたびに、“酵素って何だろう”と思われる人も少なくないと思います。本書は、お酒や洗剤を例に、日常の暮らしと“酵素”とのかかわりを通して、そのような疑問にわかりやすく答えています。また、自然科学に慣れ親しんでいる方々にも、バイオテクノロジーのスターとして活躍する“酵素”の別の一面を興味深く紹介しています。
アパルトヘイトの国南アフリカで、一人の白人女性が黒人男性と恋に落ちた。出産、両親との訣別、夫の投獄、そしてアパルトヘイト体制の崩壊…。波瀾に富んだ生き方の中に普遍的な女性の真実を描く感動のノンフィクション。
「交通・情報体系の将来像」をテーマにヨーロッパ19か国500人余の科学者が参画して、行った研究成果。諸活動の基盤をなしている交通と情報について、人口、ライフスタイル、経済、環境、地域開発等の長期的な変化の予測を背景に、将来像を考察。ヨーロッパ諸国と同様な課題に直面する我が国でもおおいに参考になる。
本書は、インフォームド・コンセントとは何か、その理論と歴史を、あらゆる角度から、しかもわかりやすく論じた、はじめての本である。第一部で、この概念の基礎となる考え方を、道徳哲学と法律学の蓄積のなかから説明する。第二部は、インフォームド・コンセントの歴史、欧米の判例の積み重ねと米国の政策の発展を追ううちに、インフォームド・コンセントの輪郭がはっきり見えてくる。第三部では、著者たちがみずからの立場を説明し、実質的なインフォームド・コンセントを達成するための条件をていねいに模索する。
ジブザブクリーニング店の物干し場が荒らされて、せんたくものがばらまかれた夜、近所のオライリー音波エネルギー研究所では、軍事機密の設計図が盗まれていた。国家存亡にかかわるスパイ事件を前に、チビーの脳細胞がフル回転しはじめる…。史上最小の名探偵、子ネズミのチビーが、子ネコの探偵助手ニャットとコンビを組んで謎にいどむ、本格推理シリーズ。
1977年6月20日、イギリス・アングリアTVでオン・エアされた一本の科学番組「オルタナティブ・スリー(第三の選択)」は世界中で一大センセーションを巻きおこした。大金持ちの支配者たちは、汚染と人口過剰で危機を迎えた地球から大脱出するために、火星と月とにドーム都市を築き疎開しようとしている。その計画のために科学者や一般人が続々と誘拐されているというのだ。このあまりに常識を越えた内容に人々はいったい何を求めたのだろうか。しかし、著者のジム・キースは専門の陰謀情報を駆使して、客観的な傍証を豊富に加え、裏付けの乏しかった「第三の選択」を見事に甦らせた。番組やその後に出版された本そのものは明らかにフィクションの形をとっているが、その示唆するところは、大方事実であるという結論を出している。本書は真の「第三の選択」の姿を浮き彫りにし、さらにはそれを凌ぐ「第四の選択」の存在をもつよく訴えている。