三日働いたら三日は釣りをする指物職人岩蔵、暇を持て余している無役の御家人金八郎、頭巾をかぶり屋形船で釣り場に現れる妾おさえー無類の釣り好き三人が沖釣りで風に流されて木更津に漂着する。そこで初めて三人が釣りの動機、身の上話などを語り合う。表題作など、海にまつわる情感溢れる作品十篇。
川や海の生きものの名前をおぼえながら、ものの識別力や自然への関心を高め、ことばの発達をうながす。0歳から。
戦後50年。学徒出陣戦没者の紙碑。青春の真っ只中にありながら、いかなる運命のゆえか戦火の時代に遭遇、邦家のため、家族のため、愛しき人のためと思い定めて、死地に突入して果てた若者たちの魂の軌跡。
日本海軍最後の機動部隊となった小沢囮艦隊の奮戦と米軍を戦慄させた神風特攻の猛攻ー連合艦隊が総力をかけた比島沖攻防戦の終幕。そして大艦巨砲の表徴戦艦「大和」の死闘、戦死傷者が日本軍を上回った硫黄島、沖縄の戦いを選び抜かれた写真と図版で再現した秘録戦史。
大地・海・山とともに生きる世界各地の先住民族の叡智を130点をこえる写真・図版で紹介する。
“大空のサムライ”たちの青春賦。落日のラバウル航空隊の逆襲。日米の戦記作家が書き下ろした異色の零戦空戦記。
比島、そして沖縄をめぐる日米最後の戦いに空前絶後の“主力兵器”と化した神風特攻ーその初陣から終戦の日までの全容。恐るべき高性能で日本の空を圧倒し主要各都市を灰燼と化した戦略爆撃機・B29。戦慄すべき無差別爆撃の実体と日本軍の迎撃戦を促えた衝撃の秘蔵写真。
32年間にわたる軍人政権の聖域ー大統領と軍部と政財界のタブーに挑戦。金泳三新政権下、気鋭の新聞記者が苦渋をかみしめながら告発する衝撃のドキュメント。
命令一下、基地出で発つは胸に銃後のはらからの…。十字砲火に傷つきてなお屈せず、からくも生還をとげた元先任搭乗員が、青春のすべてを急降下に託して、ソロモンの航空消耗戦に殉じた若き列機たちの苦悩の素顔と、その苛酷な戦いの日々をつぶさに活写して、後世に語りつたえる、熱血、感動の空戦記録。
太平洋戦争の只中で、和平交渉の工作と東条内閣打倒に奔走した一人の海軍少将ーアル中の父と借財をかかえ、かずかずの逆境にもめげず、製本屋の裁断工から単身ふるいたって海軍兵学校に進み、その独自の炯眼を国の内外に向けつつ、毒舌をもって一時代を風靡した帝国海軍の“鬼才”が書き綴った畢生の一代記。
ワシントンのスミソニアン博物館で計画された「原爆展」をめぐって、アメリカでは原爆論争が再燃した。原爆が戦争終結を早め、多くの人命を救ったとする「神話」を考え直そうとする人々が、冷静な議論を提起したのである。結局「神話」の優位は揺るがなかったが、アメリカが持つ自己検証能力の健在ぶりは明らかになった。本書は、全米での幅広い声を取材し、戦後50年を経て、なお隔てある日米の歴史観の差の源を探るものである。
その一瞬に全力を傾注しつくして、蒼空を飛翔する鷲のごとく敵機をとらえる。撃墜王・坂井三郎の列機として、数々の真剣勝負に勝ちぬいた空の男が描く日米航空戦。開戦劈頭のフィリピン制空戦から、激闘のソロモン航空戦、そして本土防空戦の松山三四三空まで、エース・パイロットの真髄を綴った感動の空戦記。
フジテレビの人気番組が本になった。おいしい空気、たっぷりの時間、愉快な仲間、そして手軽で簡単なごちそう30品のレシピを完全パック。