油の供給の豊富なる国は光り栄え、油のなき国は自然に消滅すー。南方に徴用された石油技術者七千人、密林ふかく分け入り、石油を採掘精製して日本へ還送し、太平洋戦争を支えた石油戦士たちの知られざる戦い。石油獲得を企図として実施されたパレンバン落下傘部隊“空の神兵たち”の活躍とともに描く話題作。
インドネシア共和国、タイ王国を主とした地域に見られる主要な植物性の食品(食用とする植物160種、発酵食品9種)を紹介、解説した図鑑。
南ア共和国。警官に追われたカメラマン・田沢利夫は見知らぬ白人に急場を救われた。そして彼は田沢を“冒険”に誘った。黒人差別に抗議し、大西洋航路の豪華客船を乗っ取ろうというのだ。メンバーは各国の若者九人。計画は実行に移され、彼らは拳銃を手に船長室に向かったが、事態は予期せぬ方向へ…。雄大なスケールで、青春のあり方を問う、傑作サスペンス小説。
公私を識り、清廉にして清貧、つねに国家と国民の将来に思いを至し、眼窩くぼみ、皮膚枯れて、骨格を残すのみとなるまで、終戦処理に没頭した最後の海軍大臣・宰相米内光政の知られざる全生涯を、同郷新進の若き学徒が描く感動の大作。
子どもなんて全然かわいくない!だれも私のことをわかってくれない!きらいになりそうだったあの子がいつのまにか愛しくてならない…それは恋につながる道筋と同じ…だれにも言えないで落ち込んでいるあなたに贈る元気印の実践記録。
1944年10月、比島決戦を目前にして米陸軍省が作成した秘密文書“TM-E30-480”-連合軍があらゆる手段を講じて入手した日本軍地上部隊・航空部隊に関する情報を集大成、ごく小部数が印刷・配布されたテクニカル・マニュアル日本語版がついに完成。軍の中枢から最前線の分隊までの編成と戦術、鹵獲兵器のテスト結果や操作方法など、膨大なデータを整理・分析、帝国陸軍の真の戦力を明らかにした第一級の戦史資料、一挙公開。
聖書と、英雄歌謡と、シェイクスピアと、ミケランジェロに触発されて近代劇の父となったイプセンの全貌!!「人間精神の革命」をモットーに、自由と解放のため闘ったイプセンの詩と真実が、いま、われわれに語るものは何か。
信長麾下にあった荒木村重は、天正6年秋、反逆し有岡城に篭る。落城後、一人生き延びた村重は秀吉に茶人として仕え「利休七哲」に数えられた。膨大な史料を渉猟し、綿密な調査をもとに、乱世に埋もれた「異端の武将」に新たな光をあてる。三十年にわたる探究の書。
朝日新聞『窓』で紹介!「戦没学生の手記のなかでも最も優れたものの一つ、と高い評価を得ていた遺稿集。『くちなしの花』を、ぜひ読んでほしい。学徒兵らの心情だけでなく、国家と個人のかかわり方を考えるための貴重な手がかりが、そこに見いだせるのではないか」NHKテレビ紹介。
改革-それから回復か?株の大暴落、金融機関の経営悪化、政権の交代とニューディール政策、そして戦争の影-時代の試練に耐え、はい上がったアメリカが示すもの。
なんとたくさんのチョウとガの写真だ!ひとくちに蝶、ひとくちに蛾といってもこんなにちがう色とりどりなのがいる!紳士服・婦人服、メタリックな蝶。灯火に親しむ蛾たちの、まさに思い思いの姿…。さらにそれを、彼らの生活のさまざまな面で切って見せる、これまたたくさんの写真。いわゆる「生物多様性」なる抽象的なことばが、如実のものとして目の前に展開する。